政権交代のリアリティー(現実味)がないのは、多数をもっている与党が、その多数の権限を行使しないから。多数派の責任として、持っている権力を行使すれば、その結果如何によっては政権交代が起こります。行政に責任を負うのは与党であって、今の政治に満足していないとなれば、必然的に野党へとスウィングするからです。
同時に、日本においては、選挙でないにもかかわらず政権の移動が起こります。今年も自民党の総裁選挙が行われるのですが、衆議院の総選挙を経ずして総理が交代するのです。これも先進国、民主主義国においてはなかなか見られない光景です。
総裁の選挙はあくまで政党内での問題。衆議院の選挙は国民主権のあかし。つまり主権が国民にあるにもかかわらず、国民の手の届かないところで総理が決まってしまう。考えてみればおかしな話です。
新総理になれば、できるだけ早めに衆議院を解散して信を問うべき。政治を分かりやすいものにするために、必要なことです。
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