全国銀行協会によると、協会加盟行の2006年3月期概況で、最終利益の合計は前期比3・2倍に急増し、過去最高の4兆2037億円となったとのこと。
このニュースを聞いて、銀行が儲かっているのかと感じる人が多いことと思いますが、よくよく見てみると、本業で儲かっているわけではなさそうです。
不良債権には回収不能見込みの程度に応じて、貸し倒れ引当金を積まねばなりません。今まで貸し倒れ引当金として積んできたものを、崩すことができるようになり、利益に計上できるようになったので、帳簿上の利益が増えたに過ぎません。
つまり今までの蓄積を表に出したわけで、特に銀行のビジネスモデルが変わったわけではない。ニュース・報道の真相もよく見なければいけない、そう感じました。
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