昭和天皇のメモなるものの真偽は別にして、「昭和天皇がこうだったから、こうするべき」というのもヘンな話です。
もちろん昭和天皇は、象徴天皇として、A級戦犯が合祀されたことをもって、靖国神社参拝をとりやめたこと、お立場として当然の判断であったと思います。小泉総理のように「心の問題」などと、自分の立場をわきまえず安っぽい言葉で自分を正当化するようなことはあってはなりません。高い地位にある人には、責任がつきまとうのが当たり前。それを「心の問題」とするのは単なる「ワガママ」です。
ただ繰り返しますが、靖国神社をどうするのか、参拝するのかしないのかは、政治が決めるべき問題です。昭和天皇が参拝しなかった理由は確かに波紋を呼ぶでしょうが、しかし天皇陛下がこうだから、政治家もこうするべきだというのは、国民主権ではないし、政治の責任の放棄です。
日本が国民主権の国であり、その主権者たる国民に選ばれた政治家が、自ら判断を下す。そうでなくてはいけません。天皇をダシに使うようでは、戦前と変わらないのではないか。政治・政治家は自立しなければいけません。
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