5年以上続いてきたゼロ金利政策が解除されました。この間の日本経済の来し方にはいろいろな想いがよぎります。
金利がゼロという異常な事態が長期間にわたって継続し、皆がそれに馴れっこになってしまっています。この間、ゼロ金利は勝手気ままに富を分配し、格差の拡大と固定化を促してきました。
金利が上昇するわけですが、金利上昇によって恩恵を受ける層と、そうでは無い層を注意深く見てゆかねばなりません。マクロで見れば家計部門から企業部門に所得移転をおこしていたゼロ金利ですが、富裕層は金利上昇によって恩恵を受ける人もいることでしょうけれど、預貯金ゼロ(4人に1人と言われている)の人にはそもそも関係がありません。また債券や株式の相場にも注意が必要です。
当たり前に戻るといえばそれまでですが、そこまで日本経済の体力が回復しているのかどうか、注意が必要です。
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