タウンミーティングで年金問題についてお話ししました。年金問題はたいへんに関心の高い政策課題ですが、対立軸が多すぎて整理するのがやっかいです。
制度内での対立(国民、厚生、共済の各年金)や世代間の対立(受給世代と負担世代)などなど。そしてそのややこしさに拍車をかけているのが、賦課方式と積立方式の違いです。
「積立方式」は、現役時代に積み立てた保険料を資金運用しながら、老後に順次取り崩してゆくというもの。自分の払った保険料が自分に戻ってくることになります。それに対して「賦課方式」とは、現役世代が支払った保険料を、そのまま年金として高齢者世代に支払われる仕組みです。つまり払った保険料は自分にかえってくるのではなく、その同時代の受給者の年金の支払にあてられることになります。つまり現役世代からの仕送り方式であって、「世代間扶養」という考え方です。
民間の年金保険が積立方式なのに対して社会保険である公的年金は賦課方式。これがいろいろな点で誤解を生む原因になってしまっています。
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