円安になっても輸出がなかなか伸びませんが、日本の経常収支の推移を見ると、2005年に貿易収支を所得収支が追い抜いています。すなわち、日本は貿易立国ではなくなってきているということで、この傾向は変わらないだろうと思うのです。
リーマンショック以降の円高の前から、貿易で稼ぐ力は衰えてきている。それを見誤って、円安になれば輸出が伸びるだろうと考えたのだとすれば、それは政策の失敗に他なりません。
「円安になっても思ったほど輸出が伸びなかった」といのは、言い訳にはなりません。それは日本の産業構造の変化を見誤ったことに他なりません。
コメント