中塚一宏の「いっこうで行こう！」

ＰＶＪａｐａｎ２０１４

細川・小泉両元首相とともに東京お台場で開かれた「ＰＶＪａｐａｎ２０１４」を視察。太陽光発電に関する総合イベントです。

発案者は私。国内の再生可能エネルギー施設を視察する前に、関係者の熱気を両元首相に肌で感じて欲しかったから。隣接会場では、「再生可能エネルギー世界展示会」も開催中。

それにしても両元首相の発信力は凄まじい。本当は電撃訪問といきたかったのですが、会場が混乱しては主催者にご迷惑がかかるので、事前にご挨拶をさせていただいたところ、両イベントとも懇切丁寧にご案内いただきました。関係者に感謝。

今度は実際の再生可能エネルギー発電視察を見に参ります。

ジェンダー政策に思う

安倍政権の次の目玉政策は、成長戦略の一環としての「女性の活躍」なのだそうな。

私は前政権最後の男女共同参画担当大臣。選挙が終わって政権が代わることになり、関係者は「安倍政権になるとジェンダー政策は大きく後退するのではないか」という悲観論が大勢でした。

ところがそれが看板政策になろうとしています。ここら辺りに自民党政権の老獪さがあるように思います。

民主党の改革創生本部が民主党を男女共同参画政党とする、と打ち出しましたが、政権基盤が安定していないと、思い切った政策は実行できません。官僚は勿論経済界も足下を見るからで、やはり一番大きな反省点。

小水力発電設備（水車）を視察しました。その３

私は小水力発電には思い入れがあります。２０１２年当時、規制改革担当の内閣副大臣として再生可能エネルギー分野の規制改革に取り組みました。太陽光や地熱、環境アセスや系統接続の円滑化など。小水力発電では、国土交通省や農水省に皆さんと喧々諤々の議論をしたことを思い出します。

特に小水力については、登録制の導入が思いで深い。本当は届出制にしたかったのですが、一歩前進ということで、登録制で妥協しました。ちょっとでも普及に貢献できたならとてもうれしいこと。

一方で、まだまだ規制改革しなければならないところがいっぱい。無限の可能性を秘めた再生可能エネルギー、これからもどんどん現場を見て実情を知り、制度改正に役立てていきたい。

 

 

小水力発電設備（水車）を視察しました。その２

最後に、静岡県長泉町に。ここでは市街地の中にある農業用水路を使った小水力発電を６基予定しているとのこと。水利権者のお話もうかがうことができました。市街化が進み農業用水としてはほとんど使われなくなっている水路を小水力発電に活用することによって、農業者にとっても地域の住民にとってもプラスの効果が期待できること、例えば災害時は地域の皆さんに電力を優先供給することによって地域貢献もできるとのことでした。

視察を終えた後、一般社団法人　自然エネルギー利用推進協議会の藤田忠代表理事と懇談。小水力発電を行うためには水利権の調整や地元の同意などが必要であり、行政の手助けがあれば一層普及促進に拍車がかかるのではないかと痛感。常に地域とともに歩むことを念頭に置いておられる一般社団法人　自然エネルギー利用推進協議会や関係者の皆さんに心より敬意を表します。

小水力発電設備（水車）を視察しました。

細川護煕さんと一緒に、一般社団法人　自然エネルギー利用推進協議会のお招きにより、小水力発電設備（水車）を視察いたしました。五月に立ち上げた一般社団法人　自然エネルギー推進会議（代表理事　細川護煕、理事・事務局長が私、中塚一宏）の対しての招請です。

熱海駅に９時３０分集合、ますは山梨県都留市田原へ向い、家中川に設置された「開放型　振子式　下掛け水車」を視察。圧シリンダーで水車を上昇・下降させるもので、洪水時の安全も確保。水路の安全も確保するものです。

次に都留市役所を訪問し、市役所敷地内に設置されている水車「元気くん」を視察。堀内市長のお出迎えを受けた後、担当の方のご案内で、３つの水車を拝見しました。「元気くん１号」は平成１８年稼働、市政５０周年を記念してつくられたもので、予算の一部は市民公募債「つるのおんがえし債」によりまかなわれています。担当の方によると、水車ができるまでは多かった川へのゴミのポイ捨ても、水車ができてからは減っているとのこと。水車の設置がエネルギー問題、防災のみならず、いろいろな面で、市民の意識改革につながっているとのことでした。都留文科大学の学生さん達とも懇談、自然エネルギーに関する話は勿論、総理在職時に関する質問なども出て、和やかなひと時。（続く）

 

緊迫する国際情勢

中東パレスチナのガザでは、イスラエルが地上部隊を投入。イラン核問題交渉は結論が出ず４ヶ月延長で合意。イラクでも武装勢力の対立。そしてマレーシア航空機がウクライナ東部にて撃墜。

中東情勢は原油高につながりかねず、経済にも悪影響。またマレーシア航空機撃墜問題では、ことの真相は明らかになっていませんが、対ロシアでばらつき気味だった欧米諸国の対応が一致するのは当然だろうと予測されます。

国際情勢の激動を受けて、東京市場も週末下げました。日本のメディアも政治も、このことをどれほど真剣に受け止めているか、少々心配。

「非理法権天」

湯河原の細川護煕邸にお伺いした時のこと。書斎の床の間の掛軸に、「非理法権天」とありました。

細川さん自らご解説。「非は理に勝たず、理は法に勝たず、法は権力に勝たず、権力は天に勝たず」。

為政者たるものの心得という意味で、とても趣き深い。

社会保険料の引き下げを

さて、消費税を引き上げた一方、法人税を引き下げるには難しいポイントが数あることを申し上げましたが、代案があります。それは社会保険料を引き下げることです。

社会保険料は支払い給与に応じて労使折半で負担しています。これは法人が赤字でも負担しなければならないもの。この負担はとても重い。昨今の正規雇用減少の原因の一つです。

社会保障のために消費税を引き上げたのだから、それの合わせ技という意味でも、保険料を引き下げるべき。これなら多くの理解が得られるだろうと思います。大企業も中小企業も、赤字法人も、そして個人も全てに恩恵が及ぶからです。

「法人税減税」に要注意

成長戦略の柱である法人税率下げ。それにしても消費税が引き上がったばかりだし、二段階目の引き上げもあることを考えると、やはり釈然としません。「消費税を上げて法人税をさげるのか」と思う人が多いのも当然だと思う。

税収増を財源に法人税を下げるというのも景気に左右されるわけだし、課税ベースを広げるとなると、今まで払わずに済んでいた法人が負担増になる。

そもそも赤字法人の割合が７割を超えている現状を踏まえれば、法人税下げの恩恵によくする企業はわずかだし、場合によって法人税下げの財源に外形標準課税(赤字法人課税)など使おうものなら、多くの中小企業や赤字法人ははたまったもんじゃない。これらの問題をどう解決するか、これが今後の議論のポイント。

「カネ目」発言

ヤジが物議をかもしてます。国会ではヤジには答えてはいけないことになっています。ヤジはあくまで不規則発言だから。つまり言われっ放し。ヤジというのはイヤなもので、大臣・副大臣当時答弁中にヤジが飛んで集中できないことが度々ありました。

さてヤジは不規則発言で論外ですが、問題なのは閣僚の暴言。「カネ目」発言です。失言なんてもんじゃない、暴言だと思う。しかも立ち話だったのというのだから驚き。民主党政権時代なら、こんな暴言を吐いた閣僚はその日のうちに辞職していたはず。

私は初代復興副大臣でしたが、被災地の問題、特に原子力災害は、おカネで解決できない深刻な問題であることを痛感しました。分かってないな、と思います。