財務省が8日に発表した2012年の国際収支によると、日本の経常黒字は前年から半減、85年以来過去最小。世界経済の減速による輸出の落ち込みや、化石燃料の輸入量増大が主な原因とか。一方で黒字に貢献しているのは所得収支で、貿易は赤字でも、海外からの利子や配当は増えています。
このところの円安で、輸出産業には明るい兆しがあるものの、それが効いてくるのがいつごろになるのか、同時に円安で輸入金額は上昇するからこれも痛し痒し。
金融緩和や財政出動による景気刺激とあわせて、やはり競争力のある産業をどのように創り出すかがポイント。製造業も競争力のある部分に特化すること、そして所得収支をさらに増やすような政策が必要で、金融自身が成長産業となれば、経常収支の黒字を維持してゆけると思う。
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