金融機関の経営者が、「貸出先がない」と言っているのを聞くと、きっと「そんなことはない、銀行が貸さないだけだ」と言う方がいらっしゃるに違いない。
金融機関が貸す・貸さないを判断するのは、正に「リスクテイク」そのもの。リスクを背負えるかどうかが、金融の真髄なわけで、そういう意味で日本経済自体がリスクオフになっているということだと思う。
もちろん、リスクをとらずに利益を得られれば一番良いに決まっている。実際、国の政策も金融緩和や公共事業追加など、リスクオフすなわち現在の産業構造を是認するような政策になっている。問題はここにある。
日本の場合、三次産業の競争力をもっと強化するとか、少子化に歯止めをかけるとか、女性の社会進出を促すとか、そういった構造改革こそ必要。
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