前任者が政府入りしたので、私は民主党原発事故影響対策PTの副座長から事務局長をつとめることになりました。
本日、収束工程表のステップ1を達成したとの報告が政府・東京電力からありました。確かに工程表に書かれていることは進んでいるけれど、前提としている事実が確かではないということしっかり踏まえる必要がある。
すなわち、原発内部はほとんど目視できない状態にあるわけで、どうなっているか分からないものを前提に、対策が着実に進んでいる、と言うのはあまりにも楽観的に過ぎるということ。
ハッキリ申し上げて、現在の工程表は、希望的観測シナリオだと思う。中立シナリオ、悲観的シナリオが必要なはずです。それは避難のあり方についても同様です。加えて、完全廃炉まで含めた100年工程表が必要と思う。
思えばこの4ヶ月間、原子炉対策や避難のあり方について数々提言をしてきたけれど、ほとんどこの楽観シナリオによって否定され続けてきました。原発PTができてから多少マシにはなったけれど、体制一新後、一気に取りかかれるよう、知見を蓄積し、同時にこの楽観シナリオに加担した人たちを忘れないようにしておきたいと思います。
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