今更ながら

「早く総理を辞めさせろ」と言う人がいる。気持ちは痛いほど分かるが、しかしそもそも、人が他人を思い通りに動かすなんていうことはできるはずもない。いわんや総理大臣をや。

日本の総理大臣は、大方の人の受け取り方とは違って、ひじょうにパワフル。辞めさせることは事実上無理で、総理を辞めさせることが出来るのは、総理のみ。閣僚だって自由に任免出来る。世界で一番強力な権限を持っているかも。総理を辞めさせることが出来るのは、内閣不信任案のみ。それにしたって総理は解散総選挙で対抗できる。

だから不信任案に賛成しようとしたわけで、野党が提出する不信任案に賛成するなんて、と言っていた人がいたけれど、辞めてもらうためにはそれしかない。

ところが、野党の不信任案に賛成するヤツは除名だ、と言っていた執行部や政府高官まで、今になって成算なく総理は「辞めるべきだ」と言っている。根拠なく「辞めるべきだ」なんて言ってないで、自らその職を辞するべきです。