中塚一宏の「いっこうで行こう！」

一次情報の必要性

午後から東京。その前、午前中は地元でタウンミーティング。

国政報告ですが、支持者の中からマスメディアに対しての意見が。

以前、菅総理の記者会見の際、冒頭出席記者から「都合のいいときだけ記者会見するという状況の改善をお願いしたい」との発言がありましたが、マスコミだって自分たちの都合のいい報道だけを選っているわけで、どちらもどちらだと思う。

高度情報社会と言われますが、情報はあふれているのに、その情報を処理するスピードが追いついてゆかない。加えてマスメディアの情報は、二次情報。利点があるとすれば、コンパクトになっている点ですが、編集され、加工されているということでもある。

出席者から、情報リテラシー（情報活用能力）を高めた上で、一次情報に接する機会を増やすことが大切ではないか、というご意見を頂きました。加えて、一次情報の所在をキチンと示すべきとのご意見も。このブログの役割もそこにあります。

昨年の代表選挙の反省

今日は終日地元にいて、あちらこちらで政局談義。

昨年の代表選挙で、私の選挙区の党員・サポーター票は、神奈川県で唯一、小沢一郎氏のものに。一方、菅総理に投票したサポーターの方から「あんな人だと思わなかった」との声を聞く。

去年の代表選挙、失敗だったのは、菅直人氏と小沢一郎氏の一騎打ちになってしまったこと。これによって「小沢対菅」ではなく「小沢対反小沢」になってしまった。

小沢氏の議員票２００票は、小沢氏でなければダメだという２００票。対して菅氏の得た議員票２０８票の内、菅氏でなければダメだという票は、きっとわずかだったと思う。

民主党の良くないところは、世間の評判を気にしすぎて、良い政治をするということをおざなりにしてしまっていることです。

 

「レイムダック」

特命事項で東京ではカンヅメになりながら、夕刻地元の盆踊り会場へご挨拶へ参上。今年は皆さん停電にご協力を頂いていて、はやく終えるところが多い。

帰りの車の中で、スマートフォンのネット中継で菅総理の記者会見を聞く。エネルギー計画改訂の基本方針が示されたわけですが、質問はほとんど退陣時期に関するものばかり。

総理はホントにタフだと思う。普通の神経ならとても持たないはず。いったい何が総理をそうさせるのか。私には皆目分かりません。自分自身仕事をしていて「レイムダック」という言葉を実感しています。

明日は終日選挙区にいて、明後日は東京で仕事します。

「一新会・公約実行のための財源確保研究会」で講演しました

次々となし崩しに変更されてゆく民主党の基本政策。私たちが掲げた政権公約の理想と哲学を高く掲げ、公約実現の姿勢を堅持しながら、未曾有の震災からの復興を実現するため、一新会として「公約実行のための財源確保研究会」を立ち上げ、初回の今日「０９マニフェストに掲げた財源確保の現状」と題して講演しました。

震災復興が喫緊の課題なのは当然のこと。マニフェストがあるから復興が中途半端になったと言われないよう、まずはマニフェストが実現可能であるということをしっかりと示す必要がある。そしてその上でマニフェスト実現用の財源を復興に充てることがあっても良い。とにかく「マニフェストの見通しが甘かった」などということは許されないし、０９マニフェストも実現できないで復興など烏滸がましいと思う。

今後、１、具体的な財源確保策はなにか？２、０９マニフェストの理念・哲学とは何か？３、震災復興にどう取り組むべきか（財源も含めて）？をシリーズで講演します。

今更ながら

「早く総理を辞めさせろ」と言う人がいる。気持ちは痛いほど分かるが、しかしそもそも、人が他人を思い通りに動かすなんていうことはできるはずもない。いわんや総理大臣をや。

日本の総理大臣は、大方の人の受け取り方とは違って、ひじょうにパワフル。辞めさせることは事実上無理で、総理を辞めさせることが出来るのは、総理のみ。閣僚だって自由に任免出来る。世界で一番強力な権限を持っているかも。総理を辞めさせることが出来るのは、内閣不信任案のみ。それにしたって総理は解散総選挙で対抗できる。

だから不信任案に賛成しようとしたわけで、野党が提出する不信任案に賛成するなんて、と言っていた人がいたけれど、辞めてもらうためにはそれしかない。

ところが、野党の不信任案に賛成するヤツは除名だ、と言っていた執行部や政府高官まで、今になって成算なく総理は「辞めるべきだ」と言っている。根拠なく「辞めるべきだ」なんて言ってないで、自らその職を辞するべきです。

傘寿の金言

今日の夜は地元に帰って、先の総選挙で選対総括責任者をお願いした片瀬江の島後援会長の傘寿のお祝い。後援会長は、河竹黙阿弥の「白浪五人男」で、弁天小僧の台詞に「江ノ島の岩本院の稚児上がり、ふだん着なれし振袖から髷も島田に由比ガ浜」と言われる岩本院、現在の岩本楼のご主人です。皆さんご贔屓に。

その会長曰く「政治家は先が読めねえとダメだな」。その通り。さらに「どんな世界でも真面目でなきゃダメだな。ただしその仕事ごとに真面目さは違う。商売人には商売人の真面目さがあるし、政治家には政治家の真面目さがあるだろ」。金言だと思う。

民主党の執行部の人に聞かせてあげたい。

 

小理屈は多いが・・・

野党に詫び状書いたものの、こども手当ての修正協議は妥結せず。切腹ものだと思う。

事前に何の根回しもなかったわけで、こんなんではガキの使いにもならない。

旧知の官僚と懇談。「なんでこんなことになるのかなぁ」とつぶやく私に、「頭を下げる人がいないからですよ」と。

そのとおり。民主党には小理屈を言う議員は多いが、政治家として物事をまとめる人が少ない。いわゆる「ぞうきんがけ」というヤツが足りない。理屈だけ言ってれば良いなら政治家は気楽な稼業。というか理屈だけで物事まとまるなら政治家なんかいりません。

「党原発ＰＴ」事務局長の独白

思えば６月２日、不信任案に賛成しようと考えたのは、福島第一原発への対応があった。今の政府の対応では、後世大きな批判を受けることになるだろう、だから人心一新をしなければならない、と。

３月末、メルトダウンしているのではないかと指摘して以来、最悪の事態を想定して対策を行うべきであると主張をしてきました。原子炉の実情が分からない、目視できない以上、最悪の事態を想定して対策を行うべきだと思ったからです。それが現在、避難の問題に、そしてセシウムに汚染された飼料を食べたウシの問題に顕著に現れてきてしまっている。

にもかかわらず、「原発事故の収束の方向が見えた」などと、なぜ言えるのか。ステップ１が達成できたと言うけれど、穴のあいた原子炉に水をかけて冷やしているだけで、漏水対策などはまだまだと言わざるを得ない。そして避難されている方々の今後の身の振り方についても示すことができていない。

事実を明らかにすることは、時として勇気がいる。しかし不確かな事実を前提に、帳尻だけあわせることは許されないと思う。

 

理解不能

岡田幹事長は野党に「お詫び文書」を提出したという。そういう文書はまず党に諮っていただきたい。

今日は支持者の皆さんに国政報告。「もう政党の態をなしてないね」と。

マニフェストを一言一句変えるななどと言うつもりはありません。政権交代後、リーマンショックの影響で法人税収を中心に大幅に税収が落ち込んだことや、加えて震災が発生して復興に予算をまわさなければならなくなったこと、事情はいろいろあるわけで、それらを丁寧に、党に、国民の皆さんに説明するべきだと思う。

そもそも総理が辞意を表明したのだから、執行部も同様。なぜこんな大事なことを風前の灯の執行部が独善的に決めるのか。そして「お詫び文書」を野党宛につくって、民主党として何をしようとしてるのか、全く分からない。

このままでは、総理が辞める前に民主党が無くなりそうな予感。

「公約の見通しが甘かった」なら即刻やめるべき

総理、幹事長、政調会長がそろって「公約の見通しが甘かった」と 述べ、こども手当の修正協議を党所属議員にきちんと説明しないまま行う。話にならん。

「埋蔵金」の活用は道半ば。まだまだやれることはある。多くの党所属議員がそう思っています。それをほっぽり出して、政策変更にドライブをかける。許せません。

今日は昼頃から携帯電話がなりっぱなし。こんなことを許してはならんと、みな息巻いています。

マニフェストの見通しが甘かったというなら、マニフェストを実行する自信がないなら、総理、幹事長、政調会長は即刻陣するべきです。その上で実行出来る人が新しいリーダーになるなり、新しい政策をつくるなりしないと、ケジメがつきません。