一括交付制度が実現すれば、今よりも低いコストで、ニーズの高い施設を整備することができます。先に述べたように、駅前保育所、公営住宅の空き部屋を利用したケアハウス等々。いずれも今のままだと順番待ちの長蛇の列ができてますが、それを解消することができる。
さらに、こういう施設の整備は、みな地元業者の仕事になります。道路であれ、保育所であれ、国の基準でつくると、国の指定するランクの業者を使わなくてはなりません。つまり東京の大手が元請けになって、地元に落ちるおカネはわずかです。現実には、現場の工事は地元業者が赤字覚悟でやっているのに、です。
でも、駅前のシャッターの降りた商店を改装するのは、地元業者の仕事。空き部屋利用のケアホームもそう。道路だって、自治体の独自基準でつくれば、大手ゼネコンをかませる必要はありません。
必要な施設を整備できるとともに、地域経済の活性化にもつながる。そして行政コストも削減できる。一石三鳥の改革、それが一括交付制度です。
コメント