最終日のパリ。OECD(経済協力開発機構)本部を訪問。副チーフエコノミストのエルメスコフ経済総局政策分析局長と懇談。ギリシャ問題について意見交換。やはり追加の支援策の必要性についてのコメントがありました。加えて日本経済について、議論をしたいとの要望も。1時間15分しか時間がなかったのが残念でしたが密度の濃い対談でした。
そして予定にはなかったのですが、OECDのグリア事務総長と懇談しました。グリア氏はメキシコの外務大臣や財務大臣を歴任し、メキシコを通貨危機から立ち直らせれた実績のある方。非常にエネルギッシュで、日本経済や政治のこともよくご存知。「民主党の代表選挙はどっちが勝つか?」と聞かれた私の方がビックリ。
日本は財政赤字のために、財政による景気刺激もままならず、また金利もすでに低く、経済的にとれる施策もあまりなく、非常に厳しい状態にあるが、とにかく潜在成長率を引き上げるような構造改革をとるべきだ、そして経済にしても財政にしても、中長期のビジョンをしっかり示せ、という点で意見は一致。
予定時間は、表敬だけということで15分だったのですが、大幅に超過して1時間に及びました。帰りにOECDの政策提言を持ちきれないほど頂き、「読んで下さいよ」とグリア氏。かえってからも勉強しないと。
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