消費税は逆進性が高いとよく言われます。すなわち低所得者に対して重く、高額所得者にとって軽い税だということですが、それは所得税のように超過累進課税制度(高額所得者ほど税率が高くなる)と比べれば、消費税の方が逆進性が高いわけですが、消費税よりも逆進性の高いのが、年金の保険料。保険料は、高額所得者に頭打ち(一定の所得以上は定額)があるからです。
特に国民年金の保険料は、収入や資産や消費とは全く関係なく定額。どんな金持ちでも、低額所得者でも、学生で収入がなくても20歳以上ならば、一人月15100円を払わなければなりません。低所得者ほど相対的に負担が重く、高額所得者ほど負担が軽いのが、国民年金保険料です。
この国民年金保険料をゼロにして、そのかわりに消費税で徴収するようにすれば、逆進性を緩和できる。つまり、低所得者ほど有利な仕組みを作ることができる。これこそが年金消費税の最重要ポイントです。
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