いろいろな方と政策課題で懇談しますが、やはり一番関心が高いのは社会保障制度。高齢者の方は医療制度についてですが、50代半ば以上の方は、年金制度に関心が高い。
さて日本の年金制度はホントにややっこしい。まがりなりにも保険方式なので、保険料は掛け金のように思われがちですが、実際は賦課方式といって、自分の払った保険料が将来自分に戻るのではなく、今払った保険料はそのまま給付にまわされている。つまり税金と同じことです。
今までの自公・厚生労働省の説明は、あるときは保険方式を強調し、払った人でなければもらえないという。その一方で賦課方式だからと、保険料を引き上げ給付を切り下げ、支給開始年齢を引き上げる。役所にとって都合の良い説明しかしてこなかったのです。だから議論が混乱する訳ですが、大切なことは、年金制度は社会保障だということ。自分の払った金が返ってくるだけなら、民間がやっても良いはず。またあまりにも金額が少ないと、生活できない訳で、これまた話になりません。
年金制度は社会保障制度である。これを再確認することから新しい制度の設計がスタートするはずです。
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