注目は党役員人事で、新しく選挙対策委員長が三役に加えて四役に昇格。政党の常識から言って、選挙を仕切るのは幹事長のはず。幹事長から選挙をとったら何が残るのか良く分かりませんが、与野党逆転によって国会でできることは限られているので、それだけ総選挙を重視しているということなのでしょう。
与党間協議、各党間協議の窓口になるのは政調会長ですが、谷垣氏が就任。金融再生委員長や財務大臣の時に、何度となく論戦を交わしました。そつの無い答弁をされる方ですが、その「そつの無さ」が「味気なさ」にもつながることがあり、あまり議論が深まらなかったように感じます。しかし最近は乱暴な(?)人が多かった内閣や党役員の中では、安心感のある人であることは間違いありません。官僚にとって安心な人でなければ良いのですが・・・
いずれにしても波乱含みの政局の中、党内の結束を何よりも優先した人事です。マスコミでは支持率が下がると解散に追い込まれると報道しているけれど、私は逆だと思う。勝てる時にやるのが選挙の常道。そこそこの支持率を得れば、選挙をうつかと考えるものです。内閣は発足時にこそ一番力がある。選挙シフトの人事と見受けました。
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