安倍総理を始め自民党幹部は、「参議院選挙は政権選択の選挙ではない」と盛んに吹聴していますが、よほど投票率が上がることを警戒してのことでしょう。
確かに参議院選挙で政権が代わることはありません。総理大臣の指名選挙や、予算、条約の議決は衆議院が優越しているし、参議院で否決されても衆議院で三分の二で再議決すれば、衆議院の議決が国会の議決になるからです。
しかし、参議院で与野党逆転が起これば、野党連合で参議院議長を選出することができるでしょうし、総理や閣僚に対して問責決議案を可決することが可能になります。問責決議に法的拘束力はありませんが、98年に当時の額賀防衛庁長官に対する問責決議案が可決された時には、防衛庁長官辞任となりました。
今よりもはるかに緊張感をもった国会、キチンと議論の行われる国会にしてゆくことができるはずです。
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