結局、「自民党による構造改革」というのは、制度仕組みを変えることなく、単に財政の帳尻合わせに収支をしてしまっている。だから弱い立場の人の負担ばかりが増えているのです。国と地方の関係についての「三位一体改革」しかり、「質(しつ)」の問題は一切議論されずに「量(りょう)」ばかりが議論されるものだから、地方自治体や個人に負担ばかりを押し付ける結果になっている。良くならない、良くなった実感というのがないわけです。
各種団体の民営化も同様で、経営形態は変わっても、仕組みそのもの、やっていることは変わっていません。官製談合事件で有名になった緑資源機構もかつては森林開発公団という特殊法人でしたが、独立行政法人になっても、中身は変わっていません。前よりも悪くなっているものも多いのです。決して「構造改革」ではありません。
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