戦後の民主主義は与えられた「放縦としての自由」とともに、「平等」の重視に傾いたきらいがあったが、「放縦としての自由」と「結果の平等」という組み合わせが、高度成長と経済大国という古い国家目標の達成後、急速に日本社会の活力と規範意識を低下させ始めたことは疑い得ない。本来「規範無き自由」はあり得ず、「自己責任と自己決定の自由」でなければならないはずである。この自由こそが、閉じられたムラ社会から開かれた活力ある社会を構築するための原動力となるはずである。官僚統制経済、お上依存の体質・制度を改め、国民の能力、創意工夫が最大限に生かされる国をつくる。
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