小泉内閣の5年間、その前の小渕内閣から続く8年間は、強者のための政治でした。
強いものをより強くすることによって、景気回復の牽引車とする。これが経済運営の基本政策です。
不良債権処理。中小企業は経営不振となると、一気に不良債権とされ、容赦なく処理されました。その一方で、大企業は潰されることなく救済されました。その筆頭はなんといっても金融機関です。この10年間の間に金融機関に投入された公的資金は40兆円を上回ります。
弱い企業がばたばたと潰れてゆく中で、金融機関を始めとする大企業、大手流通などは救済されてきたのです。40兆円もの公的資金を投入すれば、不良債権問題が処理できるのはある意味当たり前の話。しかし、残ったのは大企業、もとから強かった企業であって、それが今日の格差の原因であり、政府の主張する景気回復を皆が実感できないでいる原因なのです。
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