小泉サプライズ人事の目玉として活用されてきた安倍氏。幹事長となり、幹事長代理となり、官房長官となりました。あの若さと経歴で幹事長を務めたのですから、世間のおおいに注目するところとなりました。
実は小沢一郎氏も自民党を幹事長を若くして勤め上げたのですが、小沢氏は当時当選回数や政治経歴においても、すでに一目置かれる存在でありました。その小沢氏でさえ、若くして幹事長を務めたばかりに未だに「豪腕」「傲慢」というイメージが定着してしまっている。
対して安倍氏に、自民党内の百戦錬磨の老練な政治家を納得させるだけのものがあるかといえば、なかなか見えてまいりません。心底支持を受けているのではなくて、勝ち馬に乗りたいだけの応援団では、安倍氏がどこまで求心力を保つことができるかどうか、はなはだ疑問です。
「人気もあるのだからやらしておけ」と考えている議員が、安倍氏は「勝ち馬ではない」と感じた瞬間に放り出されてしまうのではないか、政局流動化の予感がします。
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