税制面においても「強者のための政治」が続いています。
今年から定率減税が半分廃止、来年をもって全廃。増税となります。しかし定率減税という減税を行ったのではなくて、法人税の実行税率の引き下げ、所得課税の最高税率の引き下げと併せて実施したのが定率減税であって、この3つをひっくるめて「恒久的減税」として行ったのです。
法人税の実行税率の引き下げは、国際競争力をつけるためでした。そして所得課税の最高税率の引き下げは、五公五民つまり稼いだお金の半分は手元に残るように使用という発想。皆のやる気を刺激する施策です。
ただし、最高税率の引き下げは、年収2000万円以上の人しか関係のない話ですから、中堅所得者のために定率減税方式を合わせて実行したのです。今日、最高税率を含めた全体の税制改正を行うことなく、定率減税だけを廃止するのは、まさに「強者のための政治」です。
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