道路特定財源の一般財源化、これは財務省の永年の悲願でした。税を所管する財務省としては、他省庁が使い道を決めてしまう特定財源に我慢がならないからです。
借金もたいへんだし、是非一般財源化したいと考えたわけですが、ところが道路特定財源には、「暫定税率」といって上乗せ部分があります。現在のガソリン税率は、28.7円/Lの本則税率に25.1円/Lが上乗せされて暫定税額は53.8円/L。ガソリン税や揮発油税といった道路特定財源が余っていて、一般財源化するなら、この暫定税率の部分は廃止して減税すべきです。それがスジというのではないか、そう思うのです。そして一般財源化もさることながら、地方の独自財源として振り替えるべきではないか、そう思います。
小泉氏は、永年の角福戦争(田中角栄氏、福田赳夫氏の権力闘争)をまだ引きずっていていて、田中派の利権であった道路を目の敵にしているわけですが、結果として小泉氏の道路特定財源の一般財源化は、財務省の一人勝ち。国民のための改革とは到底言えないことがお分かり頂けると思います。
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