「ECB(欧州中央銀行)なんて、ついこの間生まれた赤ん坊みたいなもんだけど、結構頑張ってるよ」。
2010年、ギリシャ問題が勃発した際、ギリシャを訪問。ギリシャの金融当局高官が述べたこの言葉に思わずのけぞったのを思い出しました。EUやECBやIMFが必死の努力をしているにもかかわらず、この言葉なのですから。同時に、「ギリシャのおかげでユーロが安くなっているのだから、日本も今のうちにエーゲ海の島でも買っておいたらどうだ。でないと中国にみな買われてしまうぞ」とも。
さすがギリシャはヨーロッパ文明発祥の地、ギリシャ人は煮ても焼いても食えないな、と思ったものです。
ユーロ圏財務相会合が物別れ、ギリシャは国民投票を行うことに。EU(欧州連合)が経済統合を優先し政治統合を後回しにしてきた間隙を突くようなやり方ですから、他のEU各国が不快感を表明するのも当然。
一方で、経済統合、政治統合よりももっと深い理念が欧州連合誕生の背景にあるはず。ヨーロッパ文明発祥の地であるギリシャを切り捨てることができるのか。一度目のギリシャ問題の時に、ともに対応に当たった仲間が、いままた難問にチャレンジしているわけで、検討を心から祈ります。
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