中塚一宏の「いっこうで行こう！」

高度情報化時代

高度情報化時代、ほんとうに便利に、ラクになったのか皆目分からない。

確かに資料などを調べるのはとても早く、コストもかからなくなりました。昔は国会図書館に頼んでいたようなものでも、クリック一発。

一方で、仕事としての量は増えているように思う。「印刷締め切りがありますから」と結構早めに終わっていた作業も、今は直前の直前まで。ネット選挙解禁で、土曜日の１２時までネット上での選挙運動もできるようになりました。嗚呼。

漫然とタブレットや携帯をいじる時間を減らして、ものをキチンと考える時間を増やさないといけないな、と痛感する昨今。

「いけず」

小学校４年の娘が、私の本棚にある「イケズの構造」（入江敦彦氏著）をちらちら読んでいる。私は京都人、娘にも半分京都人の血が流れているわけですが。

「いけず」を説明するのは難しい。カタカナで書くとほんとうに意地悪な感じになるけれど、意地悪ではありません。

ちょっとひねりとウィットを効かせて言葉のやり取りを楽しむ感じか。でもよそさん（京都以外の人）が聞いたらやはり意地悪に聞こえるかも。

先日ばったりあった参議院議員、私を見て「元気そうだね」。「楽させてもらってるからね」と私。「そんなつもりでいったんじゃありません」と慌てながらその人。いやいや私こそ、そんなつもりで言ったんじゃありません。

ちなみに私が娘を「いけず」な人に育てようとしている訳ではありません。

プロとアマ

とある方と懇談。とある政治家が猪瀬知事が辞任の際に「プロフェッショナルな政治家としては僕は失格」と言っていたのを、「プロの政治家はカネをもらってもばれないようにしていると勘違いされる」と言っていたとのこと。

私はそうではなくて、「プロの政治家ならこういった類のカネは受け取らなかったろう」と解釈してましたが、人それぞれだな、と感じました。

ただ、プロであろうがアマチュアであろうが、貰っていけないものは貰ってはいけないのは当然。「プロとかアマとかそういう問題ではないんだが」と思います。

平成２６年度予算成立

来年度予算が成立。早い。ねじれでないから当然のことかも知れません。私が政府にいたときは、国会答弁、衆議院より参議院の方が緊張しました。

来年度予算は、規模で過去最大とのこと。消費増税のための経済対策等も入ってますが、歳出削減努力が緩んでいるのではないか。気がかりです。

ウクライナ情勢

まもなくクリミアにてロシアへの編入の是非を問う住民投票開始。このやり方を認めると、ロシア連邦内部での一体制確保に支障が出るのではないか。ロシア内にも分離独立したい地域や民族はあるだろうに。

ウクライナ情勢を見ていて思うこと。一つ目は、ソ連崩壊というのは、未だにいろいろなところで尾を引いているな、ということ。二つ目は、経済がグローバル化しているのに、政治にはナショナリズムが蔓延し強権的な手法が行われがちなこと。

法なりルールなりにのっとった国際社会秩序を構築しなければ、経済の最大の脅威は政治だ、ということになりかねない。

東日本大震災発災から３年

つきなみな言葉でねぎらえないほどのご苦労や悲しみを抱えていらっしゃる被災地の皆さん。３年経ちましたが、絶対に風化させてはいけないと思う。

特に気がかりなのは、福島第一原発事故のその後。廃炉に向けた取組みが行われていますが、汚染水問題という、とてもやっかいな課題を抱えたまま。使用済み燃料の取り出し、溶融デブリの取り出しが完了するまでにはまだまだ。

福島の惨状を見るにつけ、再生可能エネルギーを始めとする代替エネルギーの普及は急務だと思う。政治で変えるやり方もあれば、経済・社会から変えてゆくやり方もあります。いろいろな方法でチャレンジしてゆきたい。

ビットコイン考 アルゴリズムは神になったのか？

各国通貨は不換紙幣なので、最終債務者がいません。だから政府の信用で流通しているわけです。ビットコインは最終債務者は勿論いないし、信用を保証するものもいないのだから、通貨ではないと認定されるのはある意味当たり前だと思う。

しかしそれが流通している現実をどのように考えるか。つまり各国通貨よりもビットコインのようが信用できる、と思える根拠とは一体何なのか、ということ。

アルゴリズムは政府より信用があるということか。これは実は大問題です。

ウクライナ情勢

緊迫の度合いを増すウクライナ情勢。民族自決を認めれば、ロシア自身も困る地域が出てくるだろうし、そんな中で、駆け引きが続く。

それにしても、最近の日本において「嫌米」感情が芽生えていることには驚くばかりです。ここは何があっても米国を支持するべきだと思う。

私は政治家がナショナリズムを煽ることはやってはいけないと思う。対米関係が悪化しないことを祈るばかり。