中塚一宏の「いっこうで行こう！」

「老人だって大志を抱く！」

東京都知事選挙、細川候補の応援に小泉元総理が連日街頭演説。

小泉総理の演説、実はちゃんと聞いたことがなかったのですが（当たり前、なんせ対立陣営でしたから）、やはり凄まじい。分かりやすいし、聴衆に応じて演説の内容も異なっています。

細川候補は、やはり教養人、演説もサミュエル・ウルマンの詩を引いて「年を重ねただけでは人は老いない、理想を失う時に老いが来る」と格調高い。

そして小泉元総理は「老人だって大志を抱く！」。この二人の連携は、本当に脱原発を果たすまで続けて欲しい。

 

今年のはことの多い年になりそうな・・・

昨年、「株高はアベノミクスだけによるものではない」と書きましたが、新興国リスクによって為替が乱高下、それにつられて日経平均も不安定な値動き。これからのことは「相場のことは相場に聞け」というくらいで、分かりませんが、かくも脆いものであることは間違いない。

株高で景況感が改善しているうちに、三本目の矢である成長戦略を実行する必要があるわけですが、それも他の案件目白押しで望み薄。

やはり今年はことの多い年になりそうな気が。

秘すれば花なり

大臣時代にスタートをさせた懸案が成就。約１年かかりました。

ホッとすると同時に、いろいろな人にお世話になり、またご迷惑もかけたな、と。

「あれはオレがやった」とか、大声では言いたくないけれど、物事を成し遂げるには時間がかかることを、改めて実感。でもそれが世のため人のためになるならば、それで良しとも思う。

「世代の責任」

「私の世代は、結果的に原発を推進し容認してきました。その世代の責任を感じるとともに、国の最高責任者としての責任が私にはあります。それは小泉さんも同じです。その不明の責任を感じ、何としてもわれわれ世代の最後の仕事として新しい経済、新しい生活の展望を開いていきたいと思います。」

細川元首相の都知事選挙出馬会見、「世代の責任」という言葉にグッときた。私自身、人生の折り返しを過ぎようとしている今、「世代の責任」ということを常に意識するようになりました。

きっと実現するためにはいろいろな困難があることと思う。でもこの心意気をかいたい。細川さんに頑張って欲しい。

２０１４年 政界展望

思うままに書き連ねましたが、これ以外にも、例えばＴＰＰ問題などもとても重要課題です。そしてなによりも震災復興・福島第一原発の問題。

いずれにしても、ねじれは解消して政治体制自体は安定しているはずですが、課題は山積。特にだんだんと姿が明らかになるであろう「戦後レジームからの脱却」、いろんな意味で心配です。どうも波乱含みになるような気がしてなりません。

と、思っていたら、東京都知事選挙で、まさかの元首相連合。やはり。

２０１４年 政界展望 集団的自衛権

集団的自衛権行使を憲法解釈の変更だけで済ますのには、かなりの無理があると思う。

憲法解釈を変更するならするで、憲法を補う基本法のようなものの制定が望ましい。ＰＫＯやＰＫＦ、国際協力における武器使用の基準など、個別法に関係するものもあるだろうと思います。

政権がどこまで真摯にこの問題に向き合えるか、大きなポイント。

２０１４年 政界展望 デフレ脱却

先月末総務省が発表した昨年１１月の全国消費者物価指数によると、物価を押し上げているのは、エネルギー価格の上昇。電気代やガソリン代など。

原発停止と、円安による輸入エネルギー価格の上昇によるもので、これは望ましいインフレではない。悪しきインフレです。

安倍政権としては、原発再稼働は既定路線であろうし、願わくば賃金の上昇を、と考えていることでしょう。でないとアベノミクスは失敗する可能性が大きいから。原発再稼働と賃金動向、これから目が離せません。

２０１４年 政界展望 「辰巳天井、午尻下がり」

今年は午年。相場格言では「辰巳天井、午尻下がり」と言います。

１２年前、２４年前の午年も株価は下げています。１２年前はＩＴバブル崩壊、２４年前はバブル崩壊です。２４年前は、前年（１９８９年）の大納会で市場最高値をつけ、翌年（１９９０年）の大発会では下げました。今年と一緒です。

当たるも八卦、当たらぬも八卦ではありますが、昨年７ー９月期のＱＥを見ると、雇用者所得は前期比マイナス。消費も輸出もマイナス。これらが減った分を公的資本形成つまり公共事業で下支えしているのが現状です。

雰囲気だけは良くなりましたが、あまり実感がないと言われる方が多いのもあたりまえ。

２０１４年 政界展望 選挙編

２０１４年は大型選挙の無い年ではありますが、それでもひょっとしたらターニングポイントとなる選挙がいくつかある。

まず第一は、降ってわいたような東京都知事選挙。政党選挙にはならないかもしれませんが、それでも民意を読み取るカギとなる。

第二は、普天間基地移設問題に関連して、名護市長選挙。

そして第三は、徳州会問題に関連して行われるかもしれない、衆議院補欠選挙。

１月、２月、４月と、上期だけでもこれだけの選挙があります。一つの結果ですぐに何かが動くわけではなくてもその結果を受けて、いろいろな動きがまた出てくるだろうと思う。

２０１４ 政界展望

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

２０１４年は、大型選挙の無い年。政権にしてみればじっくりを腰を据えて政策実現のできる年です。本来ならベタなぎですが、波乱要因もないわけではない。

大型選挙はないものの、タービングポイントになるかもしれない選挙がいくつかある。そして政策課題も。

政治の軸は、いつも政策とそれに対する審判である選挙。さて、２０１４年は？