大臣・副大臣として政府部内にいましたが、官僚の皆さんは皆優秀で、よく働きます。そして大多数は善意で仕事をしています。しかも法律に則って。
だからそれを変えようとするなら、政治家はまず大まかな方針を示し、スジと理屈を通しながら粘り強く議論し交渉しなければなりません。官僚の皆さんとも同僚政治家とも、です。また理不尽なことには一緒になって闘ってあげること。人間関係・信頼関係も大切です。そして最終的な責任を政治家自身が負うことが何よりも重要。
行革懇談会でお目にかかった京セラ名誉会長の稲森さんは、日本航空を立て直した時に、各部署を「君のやっていることは素晴らしいことだから、ぜひこの予算の範囲内で工夫してくれ」と説いて回ったのだそう。
「役所は叩けば言うことを聞く」なんてことはない。政権初期の頃、少なからず党内にそういう人がいたように思う。反省点の一つです。
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