中塚一宏の「いっこうで行こう！」

エネルギーインフラの構築

先輩議員からのお誘いで、立場を離れてエネルギー問題の勉強会。

既存の火力発電所や原子力発電所を、より効率の良い火力発電方式に変更するために、発電所内の用地確保や、供給しなければならないエネルギー（ガス、石炭等）のインフラをどのように構築するか、その障害となっている規制にはどういうものがあって、予算はどれくらいかかるのか、具体的にシミュレーション。加えて災害に強いことも大切な視点。

エネルギーの安定供給は喫緊の課題。地に足の着いた議論、実用可能なプランを構築してゆきたい。

福島第一の遠隔操作重機

４号機使用済み燃料プールからの未照射燃料の取り出しはスムーズに進みましたが、これからは使用済み燃料取り出しに向けて、新たな取り組みが始まります。

そして４号機のみならず、３号機や２号機、１号機についても同様。放射線量が高いリアクターについても進めてゆかねばなりません。

３号機の使用済み燃料取り出しに向けて、爆発によって破損した上部構造の撤去を行わねばなりませんが、現場では重機の遠隔操作が行われています。４号機の作業が終わった後、免震重要棟内からの遠隔操作の様子を見せてもらいました。

スクリーンを見ながら遠隔操作レバーを動かす様子も実際に拝見しました。これからも衆知と技術を集めて取り組んでゆきたい。

４号機使用済み燃料プールからの新燃料取出しに立ち会ってきました。

４月に続いて福島第一原発４号機へ。

熱中症を避けるため、早朝からの作業。防護服の下にはクールベスト。背中と胸に保冷剤を入れ、新型のフルフェイスマスクを着用。４月は工事現場用の仮設階段を上がりましたが、今回は４号機の建屋外にエレベーターが設置されており、それに乗って５階のオペレーションフロアへ。

オペレーションフロアは、今後の作業のために鉄骨などが撤去され、見晴らしもよくなっています。５階に据え付けられたクレーン車で使用済み燃料プールから新燃料を吊り上げます。

作業は順調。吊り上ってから運搬・保管容器に収納されるまで小一時間でしたが、あっという間に感じました。もちろんこれからも課題は多いけれど、取り出した燃料を調べれば、いろいろなことがわかる。

吊り上った燃料体を見て感慨無量。関係者の尽力に本当に感謝。また一歩前進しました。

政権のIR

本日も支援団体で講演。国際金融情勢、そして行政改革の取り組みについてお話ししました。

支援団体といえども、政権が今どういう課題に直面していて、どういう実績を上げているのか、ということについては周知されているわけではありません。

地味ながらも着実に進捗している行政改革・ムダ削減の取り組み、行政事業レビューなどの画期的な取り組みについて、体系的にお話ししましたが、講演後、いくつか質問をいただきました。高校授業料無償化や再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度についてなどなど。

そしてご意見。「政権としてPRがヘタだ」と。企業でいうところのIRか。政府与党というのは上手くいって当たり前、そうでなければ批判されるのが常ですが、確かによくよく考えたほうが良さそうな課題。

 

増資インサイダー問題

このところ相次いだ増資インサイダー問題について、海外経済誌三紙のインタビュー。

日本の証券市場は、莫大な個人金融資産、技術力のある企業、そして多年にわたる金融資本市場としての蓄積があり、世界的に見ても魅力的な市場だと思う。

一方、その魅力的な市場が、インサイダー取引によって、その魅力をそがれるようなことがあってはいけません。

「公正・透明であることが、日本のマーケットに活力をもたらす。それは私を始め金融庁の信念だ」。そう申し上げました。

聶耳生誕１００年

「海の日」は恒例、茅ヶ崎海岸での浜降祭。以前は７月２０日に行われていましたが、近年は第３月曜日の祭日に行われるようになりました。約３０の神社神輿が勢揃いする姿は圧巻。深夜から早朝にかけてのお祭りですが、一見の価値あり。

夜は、藤沢市で聶耳（ニエアル）生誕１００年記念式典・懇親会。程永華駐日中国大使も出席。２０年来の旧交を久しぶりに暖めることができました。

聶耳氏は、中国国家「義勇軍行進曲」の作曲者で、１９３５年に日本の鵠沼海岸で亡くなりました。私の自宅のすぐ近く。市民の発意で、戦後間もなく記念碑が建立され、今日に至っています。草の根交流の素晴らしい実績。これからも引き継いでゆかないと。

歳時記を忘れて

国会が７９日延長された時に、「長いな」と感じましたが、気が付くと７月も半ば。子供達はもうすぐ夏休み。私が住んでいる辺りは海岸に近いこともあって、この連休で大混雑・大渋滞。家から市内中心部へ出るのも、家へ帰るのも一苦労。

東日本大震災発災以来、わずかな期間を除いてずっと国会が開会されているので、歳時記に疎くなってしまっているのがよく分かります。

さらにはねじれ国会が常態化しており、会期中には到底収まらない法案審議。一連の政局も含めて、行く先々で「たいへんだね」と言われるけど、たいへんなのは日本国。国会が開会中でも閉会中でも、一生懸命に働くのが政府与党としての責任。

三連休初日

世間様は三連休。本日は支援団体の会合で国政報告。

金曜日の行政改革実行本部で確認した独立行政法人役職員の人件費削減や、定期刊行の見直しで、歳出削減努力を行っていることを報告。

夕刻も会合を何カ所かかけ持ち。最後はアルコール片手に懇談。この２週間くらいの政治の動きに関連して、あちらこちらで「よく決断したね」と言われますが、社保税一体改革法案に反対した人も一大政治決断だったろうけど、賛成するのも一大政治決断。どちらもハラを決めて行ったことであって、自分の信条と信念と語りました。

３年前の約束についても、もちろんできていないことがあるのは事実だし、それは申し訳ない限りだけれど、できていないのには理由がある。さらに何もできていないわけでは決してなく、実績を説明し、仕掛かり中の課題や今後の方針についても説明。

自分で選んだ道。これからも愚直に歩んでいきたい。

第６回行政改革実行本部

昨日の行革懇談会に続いて、今日は第６回行政改革実行本部。全閣僚が構成員で私は担当副大臣として出席。

今回のテーマは行政事業レビュー公開プロセスの結果を着実に来年度予算編成に反映させることと、独立行政法人等の人件費改革。

独立行政法人等の役職員も国家公務員の給与と同じように、引き下げを求めましたが、まだ交渉中の団体もいくつかあるものの、概算で７００億円ほど削減できる見込みとなりました。

また今年の３月に内閣府から始めて他の中央省庁にもお願いした定期刊行物の見直しも、国の出先機関・地方支分部局にも拡大して見直し。約１０億円の経費削減となります。

まだまだ削減余地あり。結果を出すべくこれからも頑張ります。

第５回行政改革に関する懇談会

行革懇談会も５回目。各論に関する議論は３回目で、今回のテーマは、規制・制度改革、電子政府・ＩＴ化、地方行革・国と地方の関係。

まず規制改革について、原則廃止すなわちゼロベースで見直すべきで、弊害が出たらそれに対応すればよく、規制改革に反対する人は既得権益にまみれた人たちが文句を言っているだけではないか、とのご意見が。かなり過激な意見でしたが、政治のリーダーシップがなければ規制・制度改革は実を結ばないとの意見についてはコンセンサス。再生可能エネルギー分野の規制改革に取り組んだ自分の経験からしてもその通りと思う。

次に電子政府。ＩＴ化は進んではいるものの、ＩＴ化自体が目的ではなく、仕事の効率化こそが目的。その意味において、役所文化の見直しをしなければなりません。

次回で方向性について取りまとめます。