最後の訪問地はパリ。ヨーロッパの債務危機問題解決にあたっているのは、ドイツとフランス。
フランスでは、欧州証券監督機構のマイヨール議長と、経済財政産業省のドヴァルラン局長と会談。特にドヴァルラン局長は、欧州債務危機解決パッケージの実務を担っている方らしい。
お話を総合すると、まずフィシカルコンパクト(債務削減合意)をEU内で達成し、ギリシャに対する民間金融機関による債務削減の合意を行い、その上でEFSF(欧州金融安定ファシリティ)とESM(欧州安定メカニズム)の増額を行うとのこと。そしてそれまでの間、ECB(欧州中央銀行)が3年ものの流動性供給を行うというもの。
確かに合理的で、はじめて納得のいく説明が聞けたように思いました。ただしECBによる流動性供給は昨年末で約5000億ユーロ(約50兆円)と、半端な額ではありません。ドイツ・フランスの決断と実行に期待をしたいと思います。
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