スペインでは投融資庁長官、経済・競争力省経済政策局長、証券市場委員会副委員長、スペイン中央銀行副総裁と立て続けに会談。いずれの方も、スペインの内政の課題は、金融システム改革すなわち不良債権問題の処理と労働市場改革であることを強調。あわせて地方自治体の財政健全化も課題とのこと。
わが国の経験からしても、金融機関の体力を高めつつ、貸し渋りを回避するためには、公的資金による資本注入が欠かせません。関心は国内行はもとより、国際行について、国債の価格下落に伴う自己資本増強によって、国際的な貸し渋りが起こらないのか、ということ。スペインの金融機関は、特に中南米にプレゼンスがあるので、世界経済に与える影響が懸念されるところです。
答えとしては、各国において現地で密接に営業を行っているので、ディレバレッジなしに資本増強ができているとのこと。ならばたいへんにうるわしい。加えて国際的な金融規制改革についても意見交換。緊密に連携してゆくことで合意しました。
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