中塚一宏の「いっこうで行こう！」

お見舞い

昨日まではまるで猛暑でしたが、今朝は台風の影響もあって雨、そして涼しくなりました。それにしても大雨。今年は本当に災害の多い年。

今日は恩人二人のお見舞い。記憶の中のその方々は、余りにも元気なものだから、ふせっている姿を見るのはとても辛い。２０代の頃からお世話になっている方々ですが、考えてみれば私自身も４６歳。歳月は人を待たず、か。

おひとりは８４歳、おひとりは６２歳。こんな私でも、お見舞いに行けば、涙を流して喜んで下さる。お見舞いに行って泣いてはいかんと思いながら、私の目頭も熱くなる。実はお二人とも、小沢一郎氏ともご縁をつないだのですが、今日は小沢氏も一緒にお見舞いに行っていただきました。

医者ではないから治療はもちろんできませんが、気力を与えることはできるのかもしれません。また行きます。

 

 

党内、党外での信頼回復が急務

２泊４日のサンフランシスコ訪問を終えて、昨日土曜日の夕方に帰国。

時差ボケになる暇もないと思いつつ、やっぱり時間帯によっては急激に眠くなる。普段の疲れがたまっているからかもしれません。

今日はタウンミーティングやら車座集会やらありましたが、民主党が混乱を続けたこの一年の空白を取り戻さねばならないわけで、その道はひじょうに険しいと思う。

加えてねじれ国会。マニフェストだって、結局実現可能であっても、実際にはねじれていては民主党独自の政策を実現することはできません。

挙党態勢にせよ、与野党協議にせよ、党内外で失われている信頼を取り戻すことが一番大切。新政権は低空飛行であっても地道に取り組むべきだと思う。

ＡＰＥＣ「サンフランシスコ宣言」

今回のＡＰＥＣ「女性と経済サミット」には、我が神奈川県横浜市の林文子市長や、民間からもパワフルで美しい女性が参加。ハイレベル政策対話では、政府代表の私だけではなく、大塚製薬役員の笠さんにもご発言頂きました。二回目のセッションでは、林横浜市長にもご発言頂く予定だったのですが、各国代表の話が各々長くて会議は時間切れ。林市長には申し訳ないことに。もっとも林市長はオープニングでスピーチをされているらしく、全く発言の機会がなかったわけではありませんが、私自身林市長の発言に注目していたので残念でした。

女性と経済サミット「サンフランシスコ宣言」の柱は４つ。女性の資本へのアクセス、資金へのアクセス、教育・技能へのアクセス、そして女性の指導的地位。１２歳の時から母子家庭で育った私にとって、女性の社会参加はとても重要な政策テーマ。もっと多くの女性が社会参加できるよう、もちろん才能ある女性は尚のこと、努力を加速して参ります。

 

ハイレベル政策対話

アジア太平洋地域の女性のパワーに圧倒されながら、早朝から各種会議に出席。そしてクリントン国務長官の基調講演。クリントン国務長官からは、女性が社会進出することによっていかに経済が発展するか、具体的な数字をあげての講演。日本についても言及。

引き続いてハイレベル政策対話では、各国の外務大臣や女性問題担当大臣らと「サンフランシスコ宣言」について議論。私からは、「２０２０年までに指導的立場に女性が占める割合を３０％にする」ことを表明。これは日本政府の方針。各国からは女性に対する暴力の問題や、女性の資金へのアクセスなどについて意見が表明されました。

会議後、クリントン国務長官にご挨拶。震災への支援に感謝を申し上げると、「女性と経済サミットは、昨年のＡＰＥＣ横浜がきっかけなので、ぜひこれからも日本と協調してゆきたい」とのこと。

夕方はベトナムの女性担当大臣とバイで会談。その後、オークランド市役所で開かれたクロージングレショプションに参加。時差ボケになる暇もない。

サンフランシスコ連邦準備銀行

ＡＰＥＣのレセプションまでの時間を使って、サンフランシスコ連邦準備銀行を訪問。ＦＯＭＣ（連邦公開市場委員会）を控えて総裁はお留守でしたが、副総裁やアナリストの皆さんと懇談。

サンフランシスコ連銀は第１２区を管轄しており、西海岸全部の地域。ヨーロッパの財政危機が深刻化する中、アメリカ西海岸の経済実態について意見交換。震災が日本経済に与える影響や円高への懸念を表明。

カリフォルニア州は、失業率が全米平均より高止まりしているとのこと。また住宅バブル崩壊の影響からまだまだ抜け出ていないという話を伺いました。

まるで今から２０年前の日本のよう。私からは「かつて日本でバブルが崩壊した時もいろいろな困難に直面した。その時には、随分とアメリカの制度を参考にさせていただいた。きっとアメリカも経済の困難を克服できると思う」と発言。

ただ、資産デフレを甘く見てはいけないと思う。日本の２０年デフレも、そこに原因があるからです。

「APEC女性と経済サミット」

１５日夕方からアメリカ・サンフランシスコへ。当地で開かれている「APEC女性と経済サミット」に男女共同参画担当副大臣として出席。

私は特に金融担当も兼ねているので、女性企業家を支援するという意味においても、女性の資本市場へのアクセスなど、そういった課題についても発言する予定。

アジア太平洋地域からパワフルな女性が集まる会合で、日本からも多くの方が出席されています。

少子高齢化、人口減少社会をむかえるわが国にとって女性の活躍はこれからますます重要になります。

会議では男性は少数派のようですが、女性の社会進出には、男性の理解が不可欠。そういった視点も踏まえて発言せねば。

 

政府税調懇談会

早朝から党の内閣部門会議。他の副大臣、大臣政務官とともに出席。政府の人間としては初めて党の会議に臨む。

午後からは衆議院本会議。終了後は被災地の商工会の皆さんから原子力被害の補償について要望を受ける。私の方から被災地に出向かなければならないのに、恐縮。

１７時から政府税調懇談会。復興税とＢ型肝炎訴訟経費について。政府税調の役員会からいくつかの案が提案されていて、私もいくつかの事項を確認。１）復興財源は、初年度から増税ということでなくても良いのか？つまり復興債の償還については据え置き期間をもうけることもあり得るのか。２）税外収入等が予想以上にあった場合には、復興税を引き下げる・打ち切ることはあり得るのか。

答えは両方ともイエス。というわけで、埋蔵金や政府資産売却等、努力しがいがあるというもの。

その後、再び原発関係の打ち合わせ、最後は子ども子育て新システムにともなう税制改正要望について打ち合わせ。そして明日からは男女共同参画局のミッションで訪米します。

臨時国会が召集されました。

約２週間ぶりに国会。今日は初日なので、衆議院正門から登院して登院ボタンを押す前に名刺を差し出す。

議席を決める一回目の本会議、会期についても自民党から討論の申し出があり、採決で４日間と決まりました。

政府の立場からすると、９月は外交日程も立て込んでいるし、第三次補正予算案もつくらねばなりません。さらに来年度の予算編成もまだ手つかず。これらの作業と国会対応が重なるとひじょうにつらい。

もちろん、野党の立場からすると、国会で論戦したいのは当然と思う。会期で折り合いがつかなかったのは本当に残念です。

天皇陛下ご臨席の開会式の後、野田総理の所信表明。今までの総理と違うのは、謙虚さだと思う。実績を挙げるまでは、ぜひこの謙虚さを貫いてゆくべきだと思う。

ＥＵの試練

蓮舫担当大臣の下、政務三役会議。後藤副大臣と、園田大臣政務官とともに臨む。

いよいよ新体制の下で行政刷新会議が再始動。事業仕分け的な作業を、役所が独自に、場合によっては国会に行っていただいて、次の切り口・視点に移りたいものです。

それにしても気になるのは経済、そして国際金融。ギリシャに端を発する財政危機はいまだ収束せず。ＥＵ各国が危機感を共有することが必要で、「ヨーロッパ連合」が試されている。ＥＵにはぜひとも踏ん張ってほしい。もちろん国内への影響は注視し続ける。

原発、金融、行政刷新を中心に、一日に何度もアタマを切り替えながら、職務にあたる。郵政改革についても、国会での根回しを始めないと。

 

震災から半年

震災からちょうど半年。今なお行方不明の方、不自由な暮らしを余儀なくされている方がいらっしゃると思うと、本当に胸が痛みます。

今日は夕方から公務、原発関連。ディスカッションしている最中にも、地震が。最近はちょっと揺れても、「被災地、福島は大丈夫か」と思う。

秋にしては暑かった一日も暮れて、日曜日の永田町・霞ヶ関の夜は閑散している。しばし沈思黙考。原発の被害者の皆さんをしっかりと救済・補償し、そして国民経済的にもベストの選択はどれか。雑念を払って考える。