3月16日のブログでも書いたように、原子力発電所の事故、その解決は、エンジニアリングの問題であって、原子核工学の問題ではありません。原子核工学分野の学者さんの中にも、「原子核工学の人間は、ナベやカマのことは分かりません」という方がいらっしゃいました。圧力容器や格納容器はまさにナベやカマ。実際、今現地で活躍しているのは、遠隔操作可能な重機や建機など、原子核工学分野とはほど遠いものです。
発災当初から私は、土木工学、工業化学(無機化学)、機械工学(伝熱工学)、電気工学(重電関係)、金属工学(高温融体工学と鉄鋼材料学)等の分野から衆知を集めて原発対策にあたるべきと主張してきました。そうなりつつあるとは思いますが、原発村の中からだけではなく、もっと広い分野からさらに衆知を集めるべきです。
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