スタンダード&プアーズ社は日本国債の格付けを「AA」から「AA-」に格下げ。しかしスペインよりもランクが下というのは、ちょっと納得できません。
レポートを詳細に読むと、日本の2010年末の対外純資産残高が世界最大であることや、外貨・金の準備高が1兆ドルを超え、中国に次いで世界第2位であること、経常黒字が続いていることから、対外純資産は今後数年さらに増加するとだろうとの予測もあり、正しく実態を反映していると思う。
他方、潜在成長率の低下や長引くデフレ、極め付けは「2011年度予算案と関連法案が国会の承認を得られない可能性さえある」と政治情勢にまで言及していて、これはその通り。
いずれにしても財政健全化の長期的なビジョンが必要であることは言うまでもない。日本国債はその殆どが国内消化されているのだから、その間に日本の統治構造の大変革による歳出削減と、生産性を高めるための施策が必要です。
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