役員会の議論の結果はひじょうに分かりにくい。また報道では「議決に至らず」となっているものもあるが、どうも各人が自分自身の思いを喋りすぎているのではないかと思う。民主党の良くないところです。
さて税制改正と党内政局でカラダもアタマも四分五裂といった感じですが、知人から頂いたDVDを移動中に見る。「道心 比叡山千日回峰行」(SONY MUSIC)。私が学生時代5年間居候していた比叡山延暦寺に伝わる荒行、千日回峰行のドキュメント。上原行照大阿闍梨の修行の様子を撮影したもの。私の父親代わりは、上原大阿闍梨の師匠、叡南覚照大阿闍梨です。
荒行の中でも特に厳しい「堂入り」(9日間の断食団水不眠不臥)、京都大廻り、赤山苦行、そして十万枚大護摩供の様子が克明に記録されています。
降りしきる雪の中、断食断水不眠不臥で8日間の十万枚大護摩供を終えた上原大阿闍梨が、ふらふらになりながらも参詣している一人一人の頭に数珠でお加持をされている姿を見ると、涙が出る。
「国宝とは何物ぞ、宝とは道心(どうしん)なり」。伝教大師最澄の言葉です。道心とは道をきわめる心のこと。人に生かされ、人のために生きるその姿はほんとうに清々しい。資料映像としても貴重です。
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