中塚一宏の「いっこうで行こう！」

何故の消費税発言？

今日は妻の同窓会の地引き網に参加。その後、海岸を横に移動して、お世話になっている団体の地引き網でご挨拶。どちらも大漁。しばらくはアジとイワシには困らなさそう。午後からは各地の夏祭りにご挨拶。私の選挙区は海あり山あり、北から順に６カ所に参加。行く先々で良くしていただいて、とれたての新鮮な野菜を頂きました。

 「忙しいのによく来てくれたね」と言われるけれど、とんでもない。最近は土日が待ち遠しい。それだけ国会がしっちゃかめっちゃかだということなのですが、地元を歩いていると、ホントにリラックスできる。

それにしても、なんで総理は参議院選挙直前に、消費税発言などしたのだろう？参議院には解散がないからネジレは少なくとも３年は続く。参議院選挙は政権選択選挙ではないけれど、ある意味衆議院総選挙より重要な選挙なわけで、確実に勝たねばならなかったはずなのに。

「総理たる自分が言えば、国民は分かってくれる」とでも思っていたのでしょうか？ちょっと自信過剰だったか、ある意味驕りがあったのではないか。たくさんの人と懇談する中で、ふとそんなことを考えました。

臨時国会スタート

開会初日、今国会から国会対策委員会副委員長も務めます。まずは正副国会対策委員長会議。続いて財務金融委員会筆頭理事として、委員長筆頭理事合同会議。次に政調拡大役員会、代議士会、本会議と続きますが、合間を縫って自民党の理事と火曜日開会予定の委員会について協議。部屋に帰ると、マスコミ各社、役所、学者さんと来客目白押し。

夕方は、政調説明会。目が回りそうな忙しさ。しかしそれにしても、国会は前途多難。委員会の設定一つにしても、今までとは違って野党との協議時間が増えました。

この国会、私の委員会には法案はかかりませんが、臨時国会に備えて丁寧な運営を心がけなければなりません。

両院議員総会 総括はどうなった？

民主党両院議員総会。参議院選挙の総括ということで召集がありましたが、いろいろな意見が百出。そして本来の目的であった総括は、採択されたのかどうか分からないまま閉会。なんかグズグズな感じで後味が悪い。

夜は官邸筋と民主党国会対策委員会役員との意見交換会。その後情報交換のため夜の巷へ。

しかし菅総理は、常にご本人の意図しない方向に人々の関心を持っていってしまうような気がする。参議院選挙での消費税発言も、本来は自民党との間の争点消しのために発言したのだろうと推測しますが、結局消費税問題が争点になってしまいました。本日の両院議員総会もそう。９月の代表選挙が争点となってしまいました。やれやれ。

雇用創出によるデフレ脱却

失業した人に対しては、国は持ち出し。失業給付やら、場合によっては生活保護やら、歳出増要因です。

失業を減らして雇用を創出できれば、国の持ち出しが減るだけではなく、働いて収入があれば税金を納めていただける。消費も拡大するから需要が増える。これによってデフレを解消することもできるようになる。

デフレ脱却のために、金融緩和政策も長年続いていますが、需要を増やすことを考えるべき時に来ています。需要創出というと公共事業等が連想されがちですが、一過性のものではなくて、継続的に需要を創出するためにも、ぜひとも雇用分野に重点配分を。

特別枠の使い道

議員歳費日割り法案。私が初当選した平成１２年からの懸案、昨年も同様のケースがありました。年来の私の主張です。臨時国会でぜひ実現するべきです。

さて概算要求機基準に盛り込まれた特別枠ですが、ぜひ雇用対策に重点的に使うべきだと思う。経済は拡大しているにもかかわらず、景気回復が実感できない理由には二つあって、第一にデフレであること、第二に雇用情勢が改善しないことです。

この二つは、別のことのようで密接に関連している。雇用が増えれば、消費が増える。つまり需要が増えるわけで、デフレ解消には大いに役立つはずです。デフレ解消のためにも雇用対策を。景気が拡大すれば、税収だって増える。

特別枠全額を使っても良いと思います。

概算要求組み替え基準案

先週、党の政策調査会で概算要求に対する提言を取りまとめ、政府に提言。政府部内では着々と基準づくりが進行しているようで。

明日中には閣議決定をするとのことですが、案文は正規ルートからは入手できず。とあるところから見せてもらいましたが、例えば特別枠の名称などは、党政調の提言通りになっているものの、特別枠の規模は、「２兆円」としていたのが、「１兆円を相当程度こえる」という表現に。

そもそもは、政調会長が作成した党の提言のたたき台に、「２兆円」という数字がありました。私は大胆だな、と思ってましたが、結局その政調会長（大臣）も入った政府で決めたものは、「１兆円を相当程度こえる」。

政策決定は政府に一元化していますが、どうしてこのようになったのかは、党政調の拡大役員会にご報告いただきたいものです。

民主党がなすべきこと 選挙結果から

まず第一に景気回復。昨年の衆議院選挙で提示したマニフェストの実現に四苦八苦している一番の原因は、景気悪化に伴う税収減。だから景気が回復して税収が戻れば、政策実現の幅が広がるわけで、何をおいても取り組まなければならないのは、景気回復です。財政を使わない景気刺激策はいっぱいあります。

同時に取り組むべきは、税金のムダ遣いストップ。これこそが昨年の公約の一丁目一番地です。

この二つを組み合わせること。つまり皆さんの納めた税金をより経済的に効率の良い部分に使い道を変えることによって、景気回復を図る。これが民主党のなすべきことです。

公約をもてあそんだ罪

今日は参院選後はじめての本格的なタウンミーティング。猛暑の中、しかも午前中だったのですが、超満員となりました。

 敗因分析をお話ししましたが、一言で言えば「公約をもてあそんだ罰」ということです。民主党の政策には、一丁目一番地が多すぎて困りモノですが、私が思う昨年の衆議院総選挙のマニフェストの一丁目一番地は、「税金のムダ遣いをなくす」ということだったはず。マニフェストのウラ表紙にも、そう書いてありました。ところがそれと真逆の話が総理の口から出た。消費税発言ですが、裏切られたと感じた人はきっと多いはずです。そして、行政改革を一枚看板に掲げるみんなの党に票が流れた結果が、この参議院選挙でした。

だから民主党は、昨年８月の、政権交代の原点に立ち返らねばなりません。そのことによってのみ、信頼を取り返すことができる、そう思います。

ご参加いただいた方から、「やせたね！」と言われました。実はダイエットしました。病気でやせたのではなく、病気にならないためにダイエットしたのですが、１０キロ軽くなりました。税金のムダ遣い削減と同様に、自分の贅肉もそぎ落としてます。

永田町も「暑い夏」になりそうな予感

永年衆議院の財務金融委員会に所属していますが、このたび筆頭理事になって、充て職で、政策調査会財務金融部門会議座長と、国会対策委員会副委員長にもなりました。ひっきりなしに新聞・テレビの記者さん来所。中には同じ社なのに、政治部、経済部、官邸担当、企画班と、別々にこられる。合間をぬって雑誌の記者さんも。

予算編成作業の取っ掛かり、概算要求基準作りが本格化していることもあると思うけれど、やはり衆参逆転・衆議院再議決なしという政治状況、これをどのように読み解くか、ということが注目の的。そして９月に予定されている民主党の代表選挙も。

９月代表選挙の日程が正式に確定するのは、８月に入ってから。また今年も「暑い夏」になりそうな予感。

概算要求基準に必要なものは、明確なビジョン

今日も朝から政調拡大役員会。来年度予算の概算要求について、党としての提言を取りまとめるのが目的。しかし歳出の総枠を決め、国債発行も本年並に押さえるというのだから、かなり厳しい予算編成になりそう。厳しいのは構いませんが、その厳しい予算編成を行うためには、この予算案によってどのような社会をつくるのか、そのビジョンが必要です。

ここの予算を切るべしだの、ここに配分を変えるべしだのは、些末な話。単純な足し算引き算の羅列です。もちろんそれだけでもたいへんなことですが、やはり必要なのは、日本の現状がどのようで、その現状をどう変えて、どういう社会をつくるのか、というビジョンです。

そのビジョンとは予算の削減、配分の見直しの大義名分・錦の御旗になるからです。ぜひ総理の口から明確にそのビジョンを語っていただきたいものです。

夕方は、今度はブロック地区別の選挙総括。私も政調拡大役員で発言したように、ここでも発言しました。この総括のクライマックスは、両院議員総会になるとのことでした。