さて政策を実行するのに、あんまり近視眼的になってはいけないのは当然のこと。マーケットの歓心をかう政策ばかりでは国を過つことにもなりかねませんが、政策がどのように評価されているのかを知る目安としては非常に重要なのもマーケット。
アメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)は、経済活動が上向いていると表明。それを受けてドルがもうちょっと買われるかと思いきや、ドルは安くなりじりじり円高となる。為替のプレイヤーの思惑はいろいろあるでしょうけれど、いわゆる金融政策の「出口戦略」がマーケットで気になるようでは、概括的にはアメリカの景気回復もそれ程力強いものではないようです。とかく目先のことばかりに注目が集まりすぎる訳ですが、目先のことばかりに熱中したからこそ招いた今回の金融危機。アメリカにはぜひ腰を据えてじっくりと取り組んでいただきないものです。
コメント