ここ数年来の経済対策の基本的な考え方は、企業セクターを建て直し、外需によって企業収益を回復し、日本経済の牽引車とするということ。実際企業収益は拡大を続け、景気は拡大を続けてきたわけですが、残念ながらその牽引役を、外需から内需にバトンタッチすることに失敗してしまった。
外需で利益を上げた企業が、その利益をはたらく人に分配し、給与が上がれば消費が増える。消費という内需で景気拡大すれば、それによってさらに企業収益が上がってさらに給与が増える。これが内需主導の良い景気循環拡大サイクルです。内需が盛り上がらず相変わらずの外需任せ経済の結果、サブプライムローン問題で景気は失速。これが日本経済の現状です。
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