アメリカの連邦準備制度理事会は大手生命保険グループAIGに対して救済融資を決定。リーマンブラザーズは破綻させるけれどもAIGは救済するというひじょうに恣意的な対応なので、しばらく金融不安は収まることはないでしょう。
どちらかと言えばリーマンブラザーズの方が投資銀行的な性格を持っていたにもかかわらず救済せずに、生命保険会社を救済するというのは、あまりリーズナブルではありません。破綻の影響の大きさで選択したのならば、これから大規模事業会社も救済せねばならなくなる。マーケットの疑心暗鬼は続くでしょう。
今から10年ほど前の日本の金融危機の際には、アメリカの事例をよく参考にしたものです。かつての日本のお手本のアメリカが支離滅裂になっているのを見るにつけ、今回のサブプライムローン問題の深刻さがわかります。
コメント