中塚一宏の「いっこうで行こう！」

「極めて異例な８月下旬の臨時国会招集」その２

当初の方針通り内閣改造を実施すれば、これまた当初の方針通り臨時国会も早期召集したくなるもの。総理が出した方針を変えてしまうと、威令行われなくなるわけで、辞めてしまえということになりかねない。そもそも何でもできるオールマイティーの総理大臣が他人から言われて方針を変えるようでは、誰だってその任にあらずと思うことでしょう。

場合によっては総理大臣が変わる可能性だって少ないけれどあるわけですが、新総理になったらとたんにご祝儀相場のうちに総選挙をやろうということになる。いずれにしても総選挙は半年以内。小沢代表の指摘してきたとおりです。

「極めて異例な８月下旬の臨時国会招集」

福田総理や自民党執行部が画策する８月下旬の臨時国会召集。極めて異例です。臨時国会は普通９月とか１０月とか、秋口に召集するもの。これだけ早期に召集するのは、ズバリねじれ国会対策。憲法５９条の６０日間みなし否決条項と３分の２再議決条項をフルに使うつもりだからでしょう。

しかしこれは、国会では議論しないということをあらかじめ宣言しているようなもの。つまり野党不要論なわけで、いきなりケンカをふっかけているようなものです。連立与党の公明党が早期召集に難色を示しているようですが、「問答無用のケンカ国会」だからでしょう。改造、臨時国会招集、解散総選挙と、すべて連動しているからです。

メリハリ？

来年度予算の概算要求が決まりました。
社会保障費は２２００億円削減。その一方で重要課題推進枠として３３００億円の費用を捻出。医療などの財源に充当するとのことですが、差し引きは１１００億円。一般歳出は４７兆８４００億円とのことですから一般会計は８０兆円そこそこでしょうが、メリハリを付けるための１１００億円は、一般会計の０．１５パーセント程度です。こんなものでメリハリのある予算などつくれる訳がありません。ちょっとずつ均等にバラまいて終わりでしょう。ハナシになりません。

書けること、書けないこと、書かないこと

人事と解散権こそ総理大臣の権力の源泉。それがおもい通りにできないなら何のために総理大臣をやっているのかということになる。１億２千万人の日本人の中で、たった一人だけその権限を行使できるというのに。
結局、総理大臣になりたくてなったのではないんだな、そう感じます。順番が回ってきたから引き受けたということか。書けること、書けないこと、書かないこといろいろありますが、これじゃハナシにならん。日本政治の問題点は、リーダーシップを発揮しないことにあるとつくづく思います。

政局雑感

いよいよ７月ももう終わり。私は天下御免の素浪人ですから、政局のことは側聞するに過ぎませんが、懇意な新聞記者さんからの情報によれば、福田総理の夏休みは気の休まるものではなかったよう。
内閣改造と臨時国会の８月中召集がすんなりと決まらないようですが、もし総理の思い通りの政局運営ができなければそのインパクトは小さくないとのこと。そこらあたりがこの２、３日で決まる。注目ポイントです。

「縁は異なもの味なもの」３

小沢代表曰く「幸運の女神は前髪をつかめ」。幸運の女神の後頭部には髪が無い（？）のかどうか分かりませんが、とにかく前のめりになること。そして延暦寺の大阿闍梨からは「月をつかめ」。月はつかめないけれど、つかもうとして手を伸ばす人と、そうでない人とでは、月までの距離が全然違う。つかもうとして努力する人は、もうちょっとのところまで手が届くのだ、と言われました。縁そして運。この二つの言葉は、今でも一番自分にとって大切な言葉です。

どうすれば政治家になれるか？「縁は異なもの味なもの」２

「縁は異なもの味なもの」というのは、男女間についてのことわざなのだそうですが、とにかく人と人との結びつきというのは、どういう風に変化してゆくか分からない。予測だってつきません。その時はダメだと思っていたことが、後から考えると幸運であったりすることもあります。「人間万事塞翁が馬」です。しかし身の丈に合わない立場でかえって辛いおもいをすることもあるので、成功したように思っていていも、実はそうではないこともある。
そうなると「運」と「運命」がとても大きな要素をしめることになります。「運をつかむ」ことについては、小沢代表から、そして比叡山延暦寺の大阿闍梨から聞いた話が忘れられません。

どうすれば政治家になれるか？「縁は異なもの味なもの」１

選挙に立候補したい、政治家になりたいという人から相談を受けることがままあります。
答えはとても難しい。「こうすれば政治家になれる」という方法はありません。だから候補者はみな悪戦苦闘する訳です。
私がアドバイスできるとすれば、私自身の経験から「縁は異なもの味なもの」。そして「人間万事塞翁が馬」。
人との出会いを大切に、それが一番重要だと思う思うのです。

映画「トゥモロー・ワールド」

とりためていた衛星放送録画から、ほんとに久しぶりに映画を一本見た。「トゥモロー・ワールド」（２００６年）。
舞台は２０２７年のロンドン。世界は大規模なインフルエンザの影響などで人口が減少、そしてなんと子供が一人も生まれなくなっているというストーリー。主要都市は荒廃しロンドンには不法移民が押し寄せる。人種や宗教、それにまつわる紛争はテロを生んで・・・・。
これ以上書くとネタバレですのでやめますが、テーマは結構身につまされる話が多く、テロやそれを鎮圧しようとする軍隊との戦闘シーンも長回しで息つく暇も無い緊張感のある映画。久しぶりにエンドロールを最後まで見ました。映像の持っている力を久しぶりに感じる映画でした。

「内閣改造」

政局がらみ、選挙時期がらみで与党内は内閣改造が喧しい。まあ閣僚を入れ替えることで新味を出すことができれば、支持率アップにもつながるということなのでしょう。
しかしこの理屈を突き詰めてゆくと、「総理大臣も替えてしまえ」ということになりゃせんか。新総理が選ばれでもしたら、ご祝儀相場のうちに総選挙になるのでしょうが。