宮沢元首相の逝去を悼む

総理就任前、当時経世会（竹下派）会長代行だった小沢氏のもとに政策の説明と支援要請に宮沢喜一氏が訪れたことを、マスコミに「年長者を呼びつけて面接した」と、今でも言われ続けていますが、宮沢喜一元総理にはいろいろな思い出があります。

まずは政治改革関連法案の否決により、野党提出の内閣不信任案に当時の羽田・小沢グループが賛成。解散総選挙となり、細川内閣が成立することとなりました。

また小渕内閣、森内閣では首相経験者でありながら、蔵相に就任。私が初当選したときの大蔵大臣でした。やはり元総理の威厳か、答弁には重みがありましたし、一つ一つの質問に丁寧に答えていただいたのを忘れることができません。小泉・安部内閣の閣僚のように、乱暴で生意気な答弁は一切ありませんでした。

考え方は違う部分もありましたが、その真摯な政治姿勢は、今のどの自民党政治家にもないもので、尊敬しておりました。心よりご冥福をお祈りいたします。