厚生年金の、、パート労働者への適用拡大が議論されています。中小企業にとっては、保険料の企業負担が増えるわけですから、良い話ではありません。それを受けて与野党ともに異論があるようです。もちろんパート労働者にとっても手取り収入の減少につながります。
厚生年金のパートへの適用拡大は、単に年金の話にとどまりません。まず大切なことは、雇用待遇を均等化すること。同一賃金同一労働の原則をしっかり貫くことを、明確にすること。今のように、パート労働者が差別的待遇を受けているようでは、とても理解は得られません。
次に、年金制度の信頼性の問題です。保険料を上げ続け、給付水準を下げ続ける現行年金制度では「とられる」感ばかりが先行して、本来の年金制度の役割を果たせません。そもそも公的年金制度が当てにならないから、パートでもして蓄えておこうとみな考えているのに、当てにならない年金制度に保険料をとられるなら、踏んだり蹴ったりです。
まずは働き方の問題をしっかり解決すること。そして同時に年金制度をしっかりと再構築すること。年金政策は雇用政策であり、社会政策そのものです。
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