自民党総裁選その２

「小泉劇場」というドタバタ劇は、楽屋裏をメチャクチャにひっくりかえして今終わろうとしているわけですが、最後には森派さえ壊そうとしているかのようにも思えます。

安倍・福田氏の両氏が総裁選挙に立候補することになれば、森派の行く末も旧田中派と同じ末路をたどることになるでしょう。小渕・梶山両氏が総裁選挙に立候補したことが、旧経世会の崩壊過程の第一歩でした。そして小泉氏はそれを望んでいるのかもしれません。

小泉氏は究極のニヒリストであり、自己中心的な人間です。日本ことはおろか、自民党のことも森派のことも考えず、ひたすら「自分」がどのようにクローズアップされるのかに心を砕いている。

今秋の自民党総裁選挙について、「激しい権力闘争になる」と発言しているようですが、いままでの総理・総裁の中でそんなことを言った人はいません。「フェアにやって欲しい」というのが普通で、これこそが変人の変人たる所以。きっと権力闘争が楽しくてしかたがないのでしょう。