国会も終わって政局の季節。
小泉総理は政局最優先、権力闘争最優先の5年間でした。特に小泉氏が政策課題として掲げた郵政・道路の二本柱は、田中派の牙城、金城湯池であったもの。小泉氏は、角福戦争(田中角栄・福田赳夫両氏間の権力闘争)次元での思考から終始抜け出すことなく、「自民党をぶっ壊す」といいながら結果壊したものは「旧田中派」でした。
そして旧田中派の利権は、森派に継承をされています。そもそもの既得権益構造の解体にまではいたってないのです。だからこそ道路公団は民営化されても、すべての高速道路をつくり続けることになっているのであり、郵政についても民営化とは言うものの、つまるところは特殊会社化。金融機関の元重役たちが新会社の役員に就任することにより、間接的な支配を強化しようと試みているのです。
自民党総裁選挙に出馬が想定される候補の顔ぶれも、非田中派ばかり。小泉氏のもくろみはこれまで成功しているように思えます。
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