カネボウ粉飾決算をめぐって、中央青山の会計士3人が不正に加担した容疑で起訴され、3被告とも起訴事実を全面的に認めました。金融庁はそういった経緯を受けて中央青山監査法人に対し一部業務停止を命令しました。
この問題は昨年の通常国会で、私が追求をしていた課題です。カネボウは産業再生機構で、企業再生を目指しているわけですが、そもそも産業再生機構が支援決定をする大前提のしてのカネボウの財務内容が真実でなかったとすれば、これは大問題。ひょっとしたらカネボウ再生には税金が投入されるかもしれないからです。だから私は当時のメインバンクであった三井住友銀行の経営責任者の参考人招致と、中央青山監査法人の責任者の参考人招致を求めました。
当時の伊藤金融担当大臣に対しては、公認会計士のカネボウ粉飾決算への関与はどうであったのか、そしていつまでにしらべていつまでに処分するのかを糾しました。伊藤大臣は「個別の問題については答えられない」の一点張りで、処分が一年経った今行われることになったのは、たいへん残念だし、腹立たしく思います。
ことは、中央青山という監査法人の問題にとどまらず、日本の会計監査制度ひいては証券市場の信頼の問題です。こんなことでは株式市場の先行きに暗雲が立ちこめることでしょう。
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