日米関係にも、靖国問題がカゲを落とし始めています。米下院外交委員会のハイド委員長が、小泉首相による靖国神社参拝に懸念を示し、6月に訪米する予定の小泉首相が米議会で演説することに疑問を呈しているわけですが、これは過去の戦争とその責任の経緯に関するのみならず、現実の日米関係にとっても由々しき事態です。
近隣諸国と首脳会談さえできない日本が、アメリカにとって重要なパートナーであり得るはずはありません。特に中国と満足に対話することができないようでは、日本のサミット参加の意義さえ問われるようになるのではないか、そう思います。
小泉総理は、靖国参拝を「心の問題」としています。一国の総理大臣たる人が、「心の問題」などと発言する事自体が問題な訳で、それは単なる「わがまま」にしか過ぎません。「わがまま」で日米関係をはじめとする外交関係をめちゃくちゃにしてしまうことについて、もっと責任を感じるべきではないか、そう思います。
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