中塚一宏の「いっこうで行こう！」

「大師は弘法にとられ・・・」

私が学生時代居候をしていた比叡山延暦寺では「大師は弘法にとられ、漬物は沢庵にとられる」という言葉があります。

日本で最初に大師号を賜ったのは、伝教大師　最澄ですが、お大師さんと言えば一般的には弘法大師のこと。また大根の漬物は延暦寺では定心坊と言って、慈恵大師　良源が考案し、その住房から名付けられたのですが、いまや大根の漬物のことは沢庵（タクアン）という。

ということで本家よりもネームバリューが出て本家のお株を奪うのはままあることですが、それと正反対なのは、マスコミの小沢氏に対する報道の仕方。会わなければ「雲隠れ」と言われ、会えば「面接」だの「小沢詣で」だの言われる。

政治が小沢氏を中心に動いている証拠ですが、相変わらずの報道ぶりには、バカバカしい、と思いながらなんだかなぁと思う今日この頃。

「世は一局の碁なりけり」

次の総理を選ぶ民主党代表選挙。当然ながら注目は集まるわけですが、まだまだいろいろな局面があるように思う。出るはずの人が出なかったり、出るとは思われていなかった人がでたり。来週の半ばくらいまでにはメドが立つか。

それにしても、立候補者予定者がテレビや新聞に取り上げられる割には、政策論争が少なくて物足りない。特に、この円高をどうするのか、具体論が語られないのは残念。代表選挙は単なる勝負ではない。

私は、為替介入だけが円高対策ではないと思う。せっかくの円高なのだから、この際、強い円を使って世界中から資源やエネルギーを買いまくるべきだと思う。

日本の将来のためにもなる。そして円を使うのだから、結果として円高対策にもなると思うのです。

県連選対委員長

今期、民主党神奈川県連合会の選挙対策委員長をお引き受けしました。

今年は、国政選挙の予定は（今のところ）ないし、統一地方選挙も終わったばかり。いくつかの市町村議会議員選挙があるのみですが、はじめて取り組む本格的な仕事は、４月の統一地方選挙で落選した人の再チャレンジ支援。党本部が資金を用意し、落選中の地方議員の活動を支援しようというもの。地方選挙対策としてははじめての試み。

日本の選挙の現状は、自分で組織や資金をつくって闘うもの。特に地方選挙は中選挙区ですから、政党選挙とはほど遠い。落選すると次回のチャレンジどころが、生活に事欠く議員が多いのも事実。

選挙は、出馬すれば勝たねばなりませんが、一番難しいのは選挙に出馬すること。誰でも出られるわけではありません。いろいろな意味で応援して下さる方がいないと、出馬できないからです。

政治の世界の人材確保という観点からも、再チャレンジ支援、成功させるべく努力したいと思います。

選挙はいつの時でも

総選挙であれ、民主党の代表選挙であれ、どの選挙でも選挙というのは多くの人とふれ合い意見交換をすることができる機会。

今回の代表選挙でも、多くの皆さんと意見交換をさせていただいていますが、そういう意味ではひじょうに有意義な機会だし、私自身にとっては、ある意味政治家冥利に尽きると言っても良いかもしれません。

その上で、民主党が信頼を取り戻すことができるかどうかが問われる代表選挙になる。「仏の顔も三度」と言いますが、これでしくじったら民主党に将来は無いと思う。真剣に、各候補の政策や党運営方針を吟味しなければ。

挙党態勢の必要性

代表選挙、いよいよ水面下で熾烈な駆け引き。しかしなんと言っても、次の体制は挙党体制にしなければ。

昨年末、民主党としてはじめて本格的に編成する予算、与党をしっかりアピールする絶好の機会だったのに、党の執行部が血眼になっていたのは、小沢一郎氏に対する処分の問題だった。政策的に一番大事な時に、政局本位だったのは、今の執行部側な訳で、こういった轍は絶対に踏んではなりません。

そしてもう一つ。目の前の課題を処理することばかりに追われて、理念や哲学を語ることを忘れてしまっている。代表選挙も、もっとワクワク感のあるものでなければ。日本の進路を決める選挙なのですから。

「Ｂ級グルメコンテスト」？

８月１７日は、私の住む鵠沼皇大神宮の例祭。この例祭は各町内で人形山車を催すことになっていて、９町内の人形山車が勢揃いした姿はなかなかの圧巻です。平日に行われる例祭ですから、お世話される各町内の皆さんのご努力は並大抵ではないと思う。伝統を守るということはたいへんなこと。心より敬意を表します。

各町内の皆さんにご挨拶。当然政治談義。民主党の代表選挙について、「Ｂ級グルメコンテストと言われてるけど、それはそれで良いんじゃない。安くて美味しければ」。

慰められてるんだか、激励されてるんだか、複雑な心境。

 

プチ世論調査その２

暦の上では立秋を過ぎて残暑ながら、本当に暑い。

さてプチ世論調査の続き。次期代表選挙について。「テレビや新聞の世論調査なんてあてにするんじゃない。どうせ民主党支持者ではない人の意見や、選挙にいかない人の意見も混じってるんだから」。ちょっと極端な意見ですが、なるほど。そういわれてみるとその通り。

「民主党のマニフェストと増税はまったく正反対じゃないの。次の代表は、なんでこうなるのかキチンと説明できるの？」「誰がやっても今よりは良くなると思うけど、いくらねじれ国会だといっても、民主党らしさを出すためには、内閣にいる人はみんなダメなんじゃないの」。

たいへん参考になりました。明日から忙しくなりそうな。

新盆まわり

今日は新盆まわり。お世話になった方の新盆のお参り。「忙しいのにわざわざお越し頂いて」と恐縮する遺族の方に、「お邪魔でなければ是非」、と。比叡山延暦寺で憶えたお経を心を込めてあげさせていただく。

移動の合間に同僚議員と情報交換。民主党代表選挙の候補者の一人から、連立政権組み替えに関する発言があったこともあり、話題はその問題に。

政治の安定は必要なことながら、連立政権の組み替えというのは、政策課題ではない。原理原則あっての妥協。まず連立政権の枠組みから入るのでは、「野合」と言われても仕方ない、と私は思う。

 

プチ世論調査

夕刻から藤沢市内で開催されている盆踊りや夏祭り会場におじゃま。当然のごとく政局談議に。

「しっかりしてよ、応援してるんだから」「公民館建て替えてよ、津波が来たらどうすんのよ」とか「どこへいってもたいへんでしょう、文句ばっかり言われて」と御心配（？）いただいたりして恐縮。いやいや、すべて貴重なご意見です。

さて民主党代表選挙。「誰がいいですかね？」とプチ世論調査。「あの人は人は良さそうだけど、総理としてはどうかしらね」「こういう時こそ強いリーダーシップが必要でしょ」「増税はやめてちょうだい」「ワイドショーに出るような政治家は勘弁してくれ」等々、御意見をいただく。たいへん参考になりました。

「今度は選び方間違えんなよ」－。肝に銘じます。

「地獄の釜の蓋もあく」？

代表選挙が現実化。候補者（立候補予定者？）は走り出す。候補者の中にはコンタクトを求めてくる方もいる。

私はいわゆるおばあちゃん子でしたが、その祖母がよく「お盆は地獄の釜の蓋もあく」と言ってました。どんなに厳しい丁稚奉公でも正月とお盆はお休み、ということらしい。

今年は未曾有の大震災対応で国会は８月いっぱい延長。当然のことながら、それでもさすがにお盆は審議は無いようですが、それとは別に代表選挙関連でワサワサすることに。

いずれにせよ政権交代の時の民主党に回帰するのか、それとも別の党になってしまったかのような今の民主党をそのまま続けるのか、そのことが問われる代表選挙だけに、ひじょうに重要です。