中塚一宏の「いっこうで行こう！」

「李下に冠をたださず」

夕刊紙で報道された衆議院海外派遣の件について、本日、衆議院議院運営委員長より、注意をいただきました。

私は派遣期間中、すべての日程をこなし、公私混同は一切いたしておりませんし、私の家族の旅費はすべて私費でまかなわれており、税金が使われたということもなければ、在外公館等に便宜供与を依頼したこともありません。

しかしながら、「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず」という議院運営委員長のご指摘については、重く受け止めなければならないと思っております。今後はより厳しく自分自身を律して参ります。

支持者の皆さんにはご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

アヒルの水かき

予定はあくまで未定。何が起こるか分からないからですが、小沢氏の刑事裁判には心強い弁護士さんが加わる予定です。

今回の一連の出来事は、不可解なことが多いので、用心するに越したことはなく、なかなかリアルタイムでお伝えできませんが、ご海容のほどを。

アヒルはただ平然と浮いているように見えても、水面下ではさかんに足を動かしています。

 

申し立て却下

本日、仲間の議員と小沢氏に面会。検察審査会の議決による起訴手続きや検事約の弁護士選任手続きの停止を求めた申し立てが却下。理由は議決は行政処分ではないから行政訴訟にはなじまない、というもの。そういう予想をしていた法曹関係者もいらっしゃいましたから特段驚きませんが、却下が早かったことには少しびっくりしました。

いろいろ話しましたが、小沢氏は元気。申し立て却下に落胆するわけでもなく、終始にこやか。弁護団は抗告する方針です。

「悪魔の証明」

「ない」ことを証明するのは難しい。だってそもそも「ない」のだから。これを「悪魔の証明」という。

「ない」ことを証明するためには「ある」可能性を片っ端から検証していかなければなりません。これはひじょうにやっかいなことです。

だから「ある」と思う人が証拠を集めて「ある」ことを証明するのであって、司法制度では「ある」と主張する人に立証責任がある。検察も警察も、容疑があれば、第三者にも客観的にわかる証拠集めをする。証拠を集める方には捜査権が認められているのに対して、容疑をかけられた方に黙秘権が認められているのは、容疑がないことを容疑者が証明する必要がないから。

やってない人はやってないと言うしかない。つまり説明責任・挙証責任は被疑者ではなく捜査機関が負っている。ここをはき違えると、堂々巡りを繰り返すことになるのですが。

民主主義の大前提は正しい情報公開

私の選挙区である藤沢市には行政区が１３あって、その行政区ごとに公民館がありますが、今週から各地区公民館で開催される「ふるさと祭り」がスタート。地域の農産物の即売や、ボランティア団体の皆さんの屋台がでたりしますが、どこの会場もすごい人出。「安近短」傾向か。合間を縫って後援会支部の役員懇親会。後援会長さんの奥さんがつくってくれたちゃんちゃん焼きで、役員の皆さんと一杯。ビール片手に４０分間国政報告をしました。

さらにその合間を縫って仲間の議員と、小沢氏の検察審査会議決に対する訴訟について、連絡を取り合う。この訴訟に対する街の反応は、「潔く裁判しろ」という意見から「プロの検事が不起訴にしたものを起訴するのはおかしいんじゃないの」といろいろだけれど、検察審査会の二度の議決が異なっているという事実と、そのことに対する訴訟であるということはあまり理解されていない。

民主主義の大前提は、正しい情報だと思う。正しい情報さえ公開されれば、そんなにヘンな結論は出ないはずなのですが。

 

反日暴動

中国各地で反日デモが暴徒化。やはりというべきか、以前指摘したように、中国共産党・中国政府は、人民・国民をコントロールできなくなってきている。

おそらくこのような状況は、中国共産党や中国政府にとって本意ではないと思います。ナショナリズムを煽りすぎた結果、その矛先は中国政府自体に向くのではないか。

中国の政権も不安定になってきました。中国が不安定化することは、北朝鮮を始めとする北東アジアに大きな影響を与えることとなる。要注意。

検察審査会議決への訴訟

１０月１５日、小沢一郎氏の弁護団は、第五検察審査会の議決に対して、取り消しを含む訴訟を提起しました。

これは検察審査会の二度の議決が同じものではないからであって、議決の取り消しを求めるのは小沢氏の当然の権利です。というか、これを唯々諾々と認めることは、日本の刑事行政や司法制度に対する信頼をゆがめることにもなると思います。

なのに、まるでこの訴訟自体を疑問視したり問題視する声があるのは、本当に残念です。別にイチャモンをつけているわけではないのですが。

政治を見る目 海外から選挙区から

某東南アジア大使館の政治担当書記官と昼食をとりながら懇談。ＡＰＥＣ横浜を控えててんてこ舞いらしい。日本の海外投資や円高問題、さらには政局へと話題は進む。書記官殿曰く「日本のマスコミの政治スキャンダル報道は異常ですね」「テレビ、新聞、雑誌はどれが信頼おけますか？」う〜ん。

夕方は後援会支部の役員会。参議院選挙結果から民主党代表選挙の一連の経緯を報告。「オレたちは民主党を支持しているんじゃない。中塚を支持しているんだ。だから中塚の支持する小沢を支持したんだ」というご意見もある一方、「本当に民主党は分裂しないの？」とご心配もいただきます。

「民主党は割れません。代表選挙負け組の私が言うんだから間違いない」と答えて、みな爆笑。権力闘争も、権力を失うこととなっては意味がないからある意味当たり前のことなのですが、今にも分裂するかのごとく報道するマスコミがあるのも事実だから、チキンと説明しないと。年末年始ミニ集会を強化してゆきます。

補選、統一地方選

今日は小沢氏と面談。本人はいたって元気。検審のことや政局について雑談。しかし行く先々までバイク便が追いかけている。まあ本人は馴れているのかも知れませんが。うっとうしいことは間違いない。本当に気の毒。

来年４月は統一地方選挙。今日は神奈川県連合会の選挙対策委員会と候補者擁立状況について打ち合わせ。一人でも多くの自治体議員をつくっていかないと政権基盤は安定しない。自民党には５５年間の蓄積がありますが、民主党はその点でまだまだ。統一地方選挙で根をはるべく頑張らねば。

北海道５区の補欠選挙の行く末も気にかかる。選挙は勝たねば話になりません。応援に行くつもりです。

 

 

due process of law

第五検察審査会の二回目の議決は、その犯罪事実が告発事実と異なっている。これは本当に恐ろしいこと。

告発されていないことまで、犯罪事実となり、強制的に起訴されるなら、だれだって被告人となる可能性がある。政治に限ったことではありません。

まったくの事実無根であっても、捜査を受けた上で不起訴となり、その不起訴案件について検察審査会が二度議決すれば、強制的に起訴となってしまう。

これは小沢氏に限ったことではない。だれだってそうなるかもしれない。日本国憲法第３１条では、「何人も、法律の定める手続きによらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない」とある。due process of law（法に基づく適正手続き）が踏みにじられるかどうかの、大問題。負けられない。