中塚一宏の「いっこうで行こう！」

政治に対するモヤモヤ感

今日も地域後援会づくりのために支持者まわり。いく先々で今の政治に対するご感想をうかがいます。
「自民党も民主党もワサワサしているね」本当にそう思います。原因はいろいろあると思いますが、官僚任せであった政治から、政治家が政治と行政に最終責任を負う政治に変わりつつある、その過渡期だからでしょう。
今まで与党は政府案を通せば良かっただけ、野党は賛成しようが反対しようが世間には何の影響もない。ある意味、与野党とも「気楽な稼業」であったものが、本来のシビアなものになってきているのです。

興味本位の報道ではなく

連日マスコミを賑わしている後期高齢者医療制度。街頭演説をしていると、廃止してくれという声と同時に、いつ決まったんですか、という声を本当によく聞く。
時に平成１８年、当時のマスコミ報道は、小泉チルドレンがどうしたこうしたといった、本筋とは関係のないどうでもいいようなことばかり。その時に、後期高齢者医療制度はできたのです。テレビも新聞も、キチンと報道機関としての役割を果たして欲しいものです。

解散風

政治の雰囲気はすぐに変わる。一ヶ月ほど前は、「選挙はもうちょっと先だね」と会う人ごとに言われていましたが、今は「そろそろですか」と言われる。
一つの山場は今月末から来月初めです。もしそれを越えたとしても、夏休みになって現職議員・候補者がいっせいに選挙に帰れば、聞かれることはたった一つ、「もうすぐ選挙だね」。これが解散風です。そうなるとおカネも体力もみんな続きません。解散が年内というのは、こういうわけです。

スタグフレーション

身近なモノの値段が上がっています。藤沢市内のラーメンやおソバといった庶民の食べ物の価格も上昇。小麦の価格上昇を反映してのことでしょう。
物価が上昇しても、賃金も上がるならそれはそれで良いのですが、年金も賃金も上がらないご時世に、物価だけが上がってゆくと生活は苦しくなる一方です。
景気が良い時は、インフレ気味になるのですが、不景気なままで物価が上昇することを、スタグフレーションといいます。それに近い状況になりつつあるようです。

道路整備費財源特例法

ガソリン税その他を道路特定財源として維持するための法律案、「道路整備費財源特例法」の審議がスタートしました。はっきりいって論外です。

福田総理は来年からの道路特定財源の一般財源化を表明したわけですが、「道路整備費財源特例法」では、道路特定財源を１０年間維持することになっている。言っていることとやっていることが全然違うわけです。

せめて修正協議をしたいというなら、今年度一年間だけの道路特定財源化法案を出してくるのが当たり前。話にもなりません。

先ず隗より始めよ

政府の地方分権改革推進委員会の諮問に対して、各省庁からの回答がゼロ回答だったとして、福田総理はご立腹。しかし本当に地方分権を進めるというなら、道路特定財源は即刻やめて、一般財源にし、地方の裁量を増やすべきです。
道路特定財源を維持し、暫定税率を維持するということは、中央主導の補助金行政を維持するということ。隗より始めよ、だと思うのです。

天引き始まる

消えた年金問題がウヤムヤになりつつある中で、年金からの健康保険料の天引きがスタートしようとしています。後期高齢者医療制度です。
制度開始や保険料負担凍結に伴う混乱によって、保険料の特別徴収（天引きのこと）を見送る自治体もあるようです。中には、天引きはスタートするけれど、天引き保険料がいくらになるのか分からない人や、新しい保険証が届いていない人が続出。優秀だと言われた日本の官僚機構もいよいよ断末魔かもしれません。しかし迷惑を被るのは国民です。スタートできないなら丸ごと延期、もしくは廃止するべきです。

一票差

本日民主党神奈川県連語会の定期大会が行われ、初めての試みとして県連の代表を選挙で選ぶこととなりました。
結果はなんと一票差。言葉としては、一票差で勝敗の決まる選挙もある、といいますが、本当に一票差の選挙は久しぶり。それでも選挙の結果は結果です。
民主党神奈川県連という組織が透明性を確保するために、選挙を実施してよかったと思います。やはり選挙で勝ったということが、強いリーダーシップにつながると思うからです。

伝家の宝刀

谷垣政調会長は、何が何でもガソリン税の暫定税率を元に戻したいんだそうで。衆議院での再議決を行うべきだと盛んに主張しています。
で、再決議をためらうことなく実行するため、「脇を固めるため、伝家の宝刀を抜かなければいけない」と谷垣政調会長が発言したそうです。私が予想した通り、解散という締め付けをしないと、自民党内をまとめられないようになっているということ。その意味では自民党も末期症状です。

混乱とは？

暫定税率廃止、ガソリン価格の引き下げで「お詫び会見」をした福田総理ですが、現在混乱しているのは、暫定税率ではなくて後期高齢者医療。保険証が届いていないお年寄りや、保険料が天引きされない人まで、天引き対象になっていたり、市役所の窓口は各地で大混乱です。
新しい保険証が未逹ということは、住所をキチンと確認していなかったわけで、保険料の算定方法にも影響を与えるはず。いかにもずさんです。高齢者に負担を押し付けるのが後ろめたかったから、広報が徹底していないのかもしれませんが、総理はこの件について「お詫び会見」をするべきではないでしょうか。